バスケットボール【あほの坂田】 ページ16
.
だん、だん、と規則正しいリズムが耳に届く。キュキュッと床と擦れる音がすると、次にはドンッという音とともにシュッと布の擦れるような音が聞こえた。
私がいるのは、体育館の横に敷かれた舗装道路。帰るために鞄も持って靴も履き替え、玄関を出て少ししたところにあるこの道の上を歩いていた。
しかし、そんな音に心を奪われ、気づくと足を止めて音のする方へ視線を投げていた。
すごいなぁ。
初めに思ったのはそれだった。
体育館の中には一人、男子生徒が残っており、ゴール下でシュート練習をしているようだった。私の耳に届いたのは、練習の際に出るその音だった。
ドリブルをした時に床にボールをつく音、バッシュが床と擦れる音てなる音、シュートが決まり、ゴールから落ちたボールの音にゴールの網にボールが擦れる音。
そのどれもが、私の耳には気持ちよく響いた。
もう少しこの音を、上手に次々とシュートを決める彼を見ていたかった。
気づくと私の足は体育館の扉へと向かい、こそりと戸の影から顔を覗かせた。
それにしても、本当に彼は気持ちのいいくらい上手にゴールを決める。ごく稀に外して入らない事もあるが、直ぐにきめてしまう。
ボーッとその様子を見惚けていると、突然に彼と目が合った。
287人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みや(プロフ) - 心晴さん» いえいえですよ!!はい、頑張ります! (2018年7月25日 21時) (レス) id: 2fcf790a9a (このIDを非表示/違反報告)
心晴 - みやさん>>ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年7月20日 20時) (レス) id: 59ecf85c06 (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - 心晴さん» リクエストありがとうございます!独占欲が強く書けているか自信は全くないですが、少しでもご希望に添えていたら幸いです(^^) ありがとうございます、頑張ります! (2018年7月16日 21時) (レス) id: 2fcf790a9a (このIDを非表示/違反報告)
みや(プロフ) - スイ(さぶ)さん» 続編も見てくださってありがとうございます! 短編なのに続きを書いていいものなのかと不安のまま投稿したので、そう言って頂けて本当に嬉しいです! (2018年7月16日 18時) (レス) id: 2fcf790a9a (このIDを非表示/違反報告)
心晴 - さかたんの独占力が強いやつを書いてください!これからも頑張ってください! (2018年7月16日 17時) (レス) id: 59ecf85c06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06
作成日時:2018年7月14日 8時