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Aside
あの後反射的に赤青男にビンタをしてしまった...。
今は私の魔術で作り出した氷で冷やしてやっている。
「本当にすまない...。」
スパ「え？ううん、大丈夫だよ。そういえば、僕の本名言ってなかったよね。」
「赤青男の本名？」
スパ「うん。僕の名前はピーター・パーカーだよ。改めてよろしく。」
「はっ、急に殴ったり突進してきたりするやつに本名と家を教えるとはお前も大したものだな。」
差し出された手を握る。
ピ「だって君は悪い人って感じじゃないから。それに君のこともっと知りたいんだ。その能力のこととか、...他にも。」
「じゃあ、お前のことや人間界のことも色々教えてくれないか。この世界のこと、もっと知りたい。」
そう言うとピーターはパァッと効果音が着きそうなくらい喜んでいた。
ピ「もちろんだよ！これからよろしくね
A！」
「あぁ、こちらこそ。」
私達はそうして再び握手を交わした。
外で初めてできた友人。
これからの生活が楽しくなりそうだ。
ピ「そうだ、Aこれから一緒に外に出かけない？ここの町なら案内するよ！」
「本当か！？行きたい！」
ピ「あ、それだったらこれが必要かも。」
「これ？」
ピーターは自分のクローゼットの中をゴソゴソと探し、あった！と1枚の赤い服を取り出してきた。
ピ「これ、おばさんがサイズ間違えて買ってきちゃったやつなんだ。小さいから君に合うかも。上から着てみて！」
ピーターに言われるまま今来ている服の上から赤い服を着てみる。
少しだけダボッとしているが着心地が良い。
サイズもだいたいあってるみたいだ。
「ありがたいがこれを来てどうするんだ？」
ピ「ふふん、こうするの！」
するとピーターは服についていたフードを優しく被せた。
ピ「これで顔見えないでしょ？」
「た、確かに、頭いいな。ありがとうピーター。」
フードの中から彼を覗くとへへっと嬉しそうに笑う彼の顔が見えた。
きゅんっ
「っ...。」
ピ「A？」
「いや、顔、近くない、か...？」
ピ「え、あ！ご、ごめん！」
さっき、ピーターの顔を見た瞬間、胸のあたりに謎の違和感が走った。
しかもどんどん顔が熱くなっているような。
「(なんだこれ...。風邪か？)」
でも辛い訳では無い。
一体、私に何が起こってるんだ...。
ピ「じゃ、じゃあ行こっか！」
「あ、あぁ！そうだな！」
さっきのは気の所為だなきっと。
帰ったら調べてみようかな。
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作者名：いしころ | 作成日時：2019年5月19日 18時
