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ワープホールに飛び込んだあと、5秒ほどで地面に足がついた。
周りをどうやらビルの屋上のようだ。
周りを見回して見ると見たことある建物が数件見つかった。
どうやら前と同じ場所にワープできたようだ。
「成功だ...。ははっ...やったぁ！！」
あまりの嬉しさにその場で何回も飛び跳ねる。
...どうだロキ兄上め！私にだってこれくらいできるんだぞ！
帰ったら自慢してやろう。
「あ、それより赤青男っ！あいつを探さねば...。」
危うくここに来た目的を忘れるところだった。
私から獲物を横取りしたことを後悔させてやるんだ。
そして、あいつのあのダサいマスクを剥いで正体を確かめる！
とりあえず転送魔法で前にあいつが現れた場所に行ってみるとするか。
私がパチンッと指を鳴らすと一瞬で前に強盗があった場所まで移動した。
私はビルの物陰に隠れ、とりあえず髪だけ肩くらいまで魔術で長くした。
この間は変装もせずに突っ込んでしまったからな。
変に人目につくと困る。
「さて、どっから探すかな......あっ！」
上を見上げると私の頭上を何かが通った。
逆光で黒く見えたがあれは人型だった。
一瞬だけだったがそれでも確信した。
「赤青男だ。」
私は転送魔法を再び使い赤青男が飛んで行った場所に近い場所へ飛んだ。
周りを見回すと赤青男はだいぶ遠くに小さく見えた。
「もうあんなところに！待てぇ！」
私が移動に使えるのは転送魔法だけじゃない。
飛行魔法も使えるんだぞ！
どうだ、凄いだろロキ兄上！
「ってそんなこと考えてる暇はない！」
私は飛び上がり赤青男を追いかける。
私の飛行速度の方が速かったのか赤青男にすぐ追いつけた。
「待て！赤青男！」
スパ「え！？あ、あれ君なんで？...うわぁ！！」
「わぁ！？」
私は勢いで赤青男に突っ込んで行ってしまった。
そしてそのまま近くのビルに2人で転げ落ちた。
スパ「いてて...。い、いきなり何、って君！大丈夫！？怪我とかしてない？」
「...え、あ、あぁ私は全然平気だが。」
スパ「あ、ならよかった！えっと君前あったよね？強盗事件のときの、名前なんだっけ、ごめん忘れちゃって。」
なんだコイツ、思ってたよりグイグイ来るな。
それに服が変わってる。
「Aだ。」
スパ「そうそうAだ！思い出した！
あ、僕はスパイダーマンだよ。赤青男じゃないからね！ほぼ赤と青だけど。」
コイツ、想像以上におしゃべりなんだな...。
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作者名：いしころ | 作成日時：2019年5月19日 18時
