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？？side
昔、結婚していた女性の元へ向かう
その女性とは政略結婚だったが、いつの間にかお互い惹かれあった
彼女を愛していた
しかし、ある日彼女は別れを切り出してきた
理由は''好きなひと''が出来たから……と
怒りでどうにかなりそうだったが堪えた
彼女は話もそこそこに家を飛び出した
帰ってくるのを待っていたが彼女は戻ってこなかった
自然消滅し、離婚した
それから数年が経った
彼女のことも忘れかけていた頃、ある訃報が入った
内容は彼女が病気で無くなったという事……
これは後から知ったことだが
彼女には''好きなひと''なんて者は居なかった
悲しませないように病気なのを隠し最悪な女を演じたのだ
気が付かなかった自分に腹を立てた
しかし同時に彼女にも腹が立った
どうして言ってくれなかったのか……
そんなに頼りなかったのか……
……最後の時まで一緒に居たかった……
仕事で忙しくて中々行けないが毎年1回は彼女の元へ向かった
彼女の好きな花を置きに……
そして今年も……
いつものように彼女の墓へ向かう
ﾄﾞﾝ!
『すみません』
「いや……」
気にするな、そう言おうとしたがフードを被った子供？は早足に去っていった
少し疑問を持ちながら当初の目的を遂行する
彼女の墓近づいた時異変に気がついた
最後に来たのは1年前
もう何年もここに来ているが自分以外に墓参りに来るひとは居なかった
しかし今年はどうだろう
洗ったばかりのように墓は綺麗であり、添えられた花はみずみずしい
ついさっき洗われ置かれたものだろう…………
そう考えていると先程ぶつかった子供を思い出した
あの子供は一体彼女の何なのか……
どうして今になってお参りに来たのか……
気になったのでいつものように墓参りを終わらせると離婚した後の彼女の行動を調べ始めた
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作者名：琥珀 | 作成日時：2023年6月18日 11時
