三十話 ページ34
鬼殺隊当主の産屋敷さんと柱の皆さんにお会いして、未来から来たと言う事、
私が未来に帰る迄、守ってくれるという事
しのぶさんのお屋敷は安全だから住まわせてくれるという事
を竈門くん達に話した
「私の事、産屋敷さん…じゃなかった、お館様にお話してくれたんだよね、ありがとう竈門くん」
私がお礼を言うと竈門くんは顔を少し赤くして
「い、いえ!本当は俺もすぐに迎えに行くつもりだったんですけど、色々とあってこうしてしのぶさんのお屋敷でお世話になってしまってて、迎えに行けずすみませんでした…」
「確かに1週間も音沙汰無かったのは流石に心配したけど、でもこうしてまた竈門くん達に会えたから良かったよ」
と私が言うと「心配かけてすみません」とあの優しい笑顔で竈門くんは言った
「灯里ちゃん…炭治郎ばかり心配して、俺の事は心配じゃ無かったの?」
と涙を流して、「俺だって頑張ったのに、痛い思いして頑張ったのに…」とぶつぶつ話してる善逸くんを見て
「えっ?そんな事ないよ、善逸くんも心配したよって言うか、少し小さくなった?」
(なんか手足と言うか…身体が縮んだ?)
善逸くんは最初に会った時は確かに竈門くん達と変わらない男の子の身体付きしてたと思ったけど…今見るとなんか身体が小さくなった様な感じだった
「那田蜘蛛山で蜘蛛の鬼の毒にやられて蜘蛛にされそうになったんだよぉぉぉ!!」
と善逸くんは顔をクシャクシャにして私に縋り付いて来たので
「善逸くんも頑張ったんだね…!よしよし」
と善逸くんの頭を撫でた
「灯里ちゃ〜〜〜ん!」
と更に泣きながら私に縋り付く善逸くんだった
「そういえば、さっきから話してないけど、伊之助くんは大丈夫なの?」
竈門くんと善逸くんは話してるけど、伊之助くんだけは何故か一言も話してない
ずっと猪の、被り物したままベッドで寝ている
「伊之助は、喉の負傷して、それと意気消沈してると言うか……だからずっとこんな感じで…」
竈門くんが、心配そうな顔で伊之助くんを見ながら事情を話す
「そうだったんだ…」
(こういう時はそっとしておくのが1番だよね…)
私は深く追求せずに伊之助くんをそっとしておこうと決めた
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作者名:カリン | 作成日時:2020年11月22日 22時