二十八話 ページ32
「じゃあ、灯里さん、これからの事だが…」
「はい」
「君が未来から来たと言う事は、鬼に…特に鬼無辻無惨には絶対に知られてはならない
鬼無辻無惨に知られてしまったら、確実に狙いに来るだろう
そうなっては、君は未来へ帰る事は無に等しい」
「……………」
「今は帰る方法が分からないが、いずれ分かる時迄、私たち鬼殺隊が灯里さんを守る事を約束しよう」
「……お願いします」
と、私は深々と頭を下げた
「では!灯里さんは私のお屋敷でお預かりいたしましょう!」
ニコニコと笑顔でしのぶさんが言う
「そうだね、しのぶのお屋敷なら多分安全だろう」
しのぶさんが笑顔で「私のお屋敷なら大丈夫ですよ」言ってくれたので私はしのぶさんのお屋敷に行くことが決まった
「あ、あの!産屋敷さん!」
最後に私が産屋敷に声をかけると柱の皆さんが私に「お館様と呼べ!」等と言ってきたのだが
「灯里さんは未来からやって来たのだから、お館様でなく、産屋敷で構わないよ」
と産屋敷さんが笑顔で言った
「で、何かな?」
「えっと、何故私が未来からやって来たと言う事を知っていたのでしょうか?」
「それは、炭治郎が言っていたからだよ」
「竈門くんが!?」
那田蜘蛛山に善逸くん達と行ってから、一週間位音沙汰無かった竈門くん達…
「未来から来た女の子が居て、その子は今藤の花家紋屋敷に居るって」
「………」
「その子が自分の居た未来へ帰る迄は俺が守るって決めたからと」
「か、竈門くん達は今どこに?!」
私が産屋敷さんに竈門くん達の居場所を聞くと
「竈門くん達でしたら、怪我が酷かったので、私のお屋敷で預かってますよ、だから安心して下さい」
としのぶさんが言っていたので
(良かった……竈門くん達、怪我したとはいえ、生きてた……!)
とホッと私はしたのだった
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作者名:カリン | 作成日時:2020年11月22日 22時