検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:112,168 hit

十九話 ページ23

ー炭治郎視点ー


灯里さんがくれたクッキーと言う焼き菓子はとても凄く美味しかった
初めて食べた俺は未来にはこんな美味しい物があるんだと感じ、しかも灯里さん本人が作ったというのだから驚きだ

そして、俺が付けている耳飾りの事を聞いてきたので、俺の家に受け継がれている大事な物だと説明した

(俺はこの耳飾りとヒノカミを父さんの想いと一緒に受け継いで行く…禰豆子と一緒に…!)



ぽすんっ……

「?」

急に右肩が重くなったので、ふと目をやると、灯里さんが俺の肩に寄り掛かってきていた

「灯里さん?」

「………」


声をかけてみるものの、応答が無い
スゥスゥと寝息が聞こえる


(寝ている…)


目を閉じスヤスヤと寝ている灯里さんを俺は起こさないようそっと抱きかかえた
寝ている灯里さんも凄く軽く、食べてないないんじゃないかって思うほどだ
部屋を開け、そっと布団に寝かす
そして俺は布団の横に座り灯里さんの寝顔をじっと見た

(よく見ると、長い睫毛、可愛らしい桃色の唇、白くて綺麗な肌をしてる…)



二歳上の女の子は純粋で心が綺麗でとても優しい

こんな女の子初めて俺は出会ったような気がする
スヤスヤ寝ている灯里さんに俺は優しく声をかけた

「灯里さん……俺……灯里さんが元の時代に帰れる迄、俺が灯里さんを守りますから」

こう言っても灯里さんには聞こえないけど
灯里さんが未来に帰るその時まで俺が…守るってそう強く思った

二十話→←十八話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
129人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カリン | 作成日時:2020年11月22日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。