十九話 ページ23
ー炭治郎視点ー
灯里さんがくれたクッキーと言う焼き菓子はとても凄く美味しかった
初めて食べた俺は未来にはこんな美味しい物があるんだと感じ、しかも灯里さん本人が作ったというのだから驚きだ
そして、俺が付けている耳飾りの事を聞いてきたので、俺の家に受け継がれている大事な物だと説明した
(俺はこの耳飾りとヒノカミを父さんの想いと一緒に受け継いで行く…禰豆子と一緒に…!)
ぽすんっ……
「?」
急に右肩が重くなったので、ふと目をやると、灯里さんが俺の肩に寄り掛かってきていた
「灯里さん?」
「………」
声をかけてみるものの、応答が無い
スゥスゥと寝息が聞こえる
(寝ている…)
目を閉じスヤスヤと寝ている灯里さんを俺は起こさないようそっと抱きかかえた
寝ている灯里さんも凄く軽く、食べてないないんじゃないかって思うほどだ
部屋を開け、そっと布団に寝かす
そして俺は布団の横に座り灯里さんの寝顔をじっと見た
(よく見ると、長い睫毛、可愛らしい桃色の唇、白くて綺麗な肌をしてる…)
二歳上の女の子は純粋で心が綺麗でとても優しい
こんな女の子初めて俺は出会ったような気がする
スヤスヤ寝ている灯里さんに俺は優しく声をかけた
「灯里さん……俺……灯里さんが元の時代に帰れる迄、俺が灯里さんを守りますから」
こう言っても灯里さんには聞こえないけど
灯里さんが未来に帰るその時まで俺が…守るってそう強く思った
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作者名:カリン | 作成日時:2020年11月22日 22時