十七話 ページ20
竈門くんの手に乗せたのは苺、蜜柑、林檎のカラフルなキャンディ
「美味しいよ！」
私が笑顔で竈門くんに言うと、竈門くんも笑顔で
「すみません、匂いでわかってしまいました」
と言ってきた
(そっか、確か鼻が効くって言ってたもんね)
「じゃあ、もう一つ、私が何を持ってるか当ててみて？」
「えっ？もう一つですか？」
「そう！」
(実はもう一つあるんだよね)
さっきリュックに何入れてたっけって中見たら１つだけ入ってる物があった
それは昨日私が夜作ったうさぎの顔を型取ったクッキー
友達にあげて一つだけ余ってたのすっかり忘れてた
んでそれを竈門くんに当ててもらおうとクイズを出したのだ
「う〜ん…何だろう…甘い匂いなんだけど香ばしく焼いた様な…」
腕を組んで鼻をクンクンと動かしてはうーんと首を傾げている
(流石！クッキーの匂い迄分かるんだ、でもクッキーって名前までは分からないかな)
「じゃあ、大体当たってるから正解にしよう！」
「えっ？」
私はクッキーを差し出した
勿論竈門くんはハテナが浮かんでる
「これはねクッキーって言う焼き菓子なんだ、竈門くんが今甘い匂いだけど香ばしく焼いた様なって言ったから正解」
「くっきーって言うんですね、うさぎの顔になっていてなんだか食べるのが勿体ないです」
「是非食べてください、私が作った物ですけど」
「えっ！これ…灯里さんが作ったんですか！」
竈門くんは驚きながら私が作ったクッキーをまじまじと見ている
「じゃあ、今頂いても良いですか？」
「どうぞ」
と答えると竈門くんはクッキーを袋から出して一口食べた
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作者名：カリン | 作成日時：2020年11月22日 22時
