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十五話 ページ18

「あはは、ありがとう、一応髪の手入れは結構やってるからね!」


と髪を触ってると竈門くんがふと変な事を言ってきた

「あ、あの!髪触らせて貰っても良いですか?」

「えっ?」

「な、何言ってんだ!?俺、す、すみません!」


竈門くんは自分が変な事を言ってしまった事に顔を赤くして謝ってきたので

「別にいいよ?どうぞ」

「良いんですか?じゃあ…失礼します」

と私が了承すると竈門くんはぎこちなく私の髪を触る

「思った通り綺麗な髪です、こんなに綺麗な髪を触ったの俺初めてかもしれません」


「ふふっ褒めすぎだよ」

「いえ!本当の事なので!禰豆子も女の子だし、こんな綺麗な髪にしてあげたいです」


竈門くんは妹の禰豆子ちゃんの事をいつも考えているんだなぁと思いつつ


「私で良ければ、禰豆子ちゃんに髪の手入れ教えてあげるよ」

「本当ですか!絶対禰豆子も喜ぶと思います!禰豆子が人間に戻って普通の女の子になった時、お願いします!」


「うん!禰豆子ちゃんは可愛いから、髪が綺麗になったら好きになる男の子沢山出来ちゃうかもね?そしたらお兄ちゃん大変になるかもしれないよ?」

「禰豆子を絶対に幸せにする奴でないと俺は認めないです!」


手にグッと力を込めて拳にしてフンッと鼻息を出しては竈門くんは力みながら言う
まるで一人娘のお父さんの様な
まだ15歳なのに

私がクスクスと笑うと、なんで笑うんですか!?となんで笑われたんだと竈門くんが困った表情をし、それを見て私はおかしくなって堪らなかった

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作者名:カリン | 作成日時:2020年11月22日 22時

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