十三話 ページ14
「う〜ん…」
深夜、寝る為に竈門くん達の部屋から出て別に用意された部屋の布団の中で私は何度も寝返りをうつ
(ね、寝れない…)
今日色々とあって疲れているはずなのに、全く眠気が襲ってこない
暗い天井をぼんやりと見上げては、私は小さなため息をもらした
(何でこうなったんだろうなぁ…)
考えるのはそればかりでそれに対する答えなど出てくる筈もない
(少し外の空気でも吸えば寝れる様になるかなぁ)
私は部屋を出て、月明かりが照らす縁側へ腰をかけた
「………」
(綺麗なお月様だなぁ…)
雲一つない夜空に大きな満月
頬杖を付いて見ていたら
「灯里さん？」
と声をかけられて見ると竈門くんが立っていた
「寝れないんですか？」
「うん…寝ようとはしたんだけど、全然眠くなくて少し外の空気吸えば寝れるかなぁって、竈門くんは？」
「実は俺もなんだか目が冴えてしまって…あ、隣良いですか？」
私がどうぞと言うと竈門くんはゆっくりと私の隣に腰をおろした
「我妻くんや禰豆子ちゃんは寝たの？」
「はい、もうぐっすりです、布団に入ったらもうすぐに寝てしまいました」
と笑って言う竈門くん
私もつられて笑ってしまう
「あ、そうだ！竈門くんの服借りっぱなしだったね、あれから服洗って貰ってるの、私の服は洗い方分からないから、後で私が洗うんだけど…」
「いえ！俺の方こそ汚れてる服を灯里さんに着させてしまってすみません！」
「そんな事ないよ、寧ろありがとうだよ貸してくれて、本当は私が洗って返すのが礼儀なんだけど、私洗い方分からないから、お婆ちゃんに任せてしまいました」
この時代の洗濯の仕方がよくわからない私は、お婆ちゃんな任せてしまっていた
洗濯機なんて物多分無いだろうし…
たとえあったとしても使い方分からない
「じゃあ、お風呂とかも分からなかったんじゃ無いんですか？」
「そうだね、特に髪乾かすのにどうしたら良いのか戸惑ったよ、とにかくタオルで水気吸い取って後は自然に乾くの待つって感じで…」
「灯里さん髪が長いから大変だったんじゃないですか？」
「ま、まぁ大変でした…」
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作者名：カリン | 作成日時：2020年11月22日 22時
