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三十六話 ページ40

私達は台所へと向かう
そこではアオイちゃんが忙しそうに朝ご飯の支度をしていた

「おはようアオイちゃん」

「おはようございます、灯里さん」

「この服作ってくれたの、アオイちゃんだって聞いたよ。ありがとう!凄く嬉しいよ」

「いえ、灯里さん着ている服が一つしか無いと言っていたので、なほ達と同じですが、作らせて頂きました」

とアオイちゃんは言う


(服まで作れるなんて、アオイちゃんは何でも出来るんだなぁ)

服も作れてご飯、洗濯、掃除等もこなすなんて尊敬すらしてしまう


「そうだ!何か手伝える事ある?」

「でしたら、座敷に炭治郎さん達を連れてきてもらえますか?機能回復訓練を今日からすると言う事で、今までは部屋で食べてもらってましたが、身体を動かすと言う事も兼ねて、座敷にて食べてもらう事にしますので」

「うん、わかった!連れてくるね」

私は竈門くん達を呼びに部屋へと向かった


コンコン


竈門くんの部屋の扉を叩くと、中からどうぞって声が聞こえてきたので、私は中へと入る

「おはよう!竈門くん、善逸くん、伊之助くん」

「おはようございます!灯里さん」
「おはよー!灯里ちゃん!」
「おっす……」

竈門くん達三人はもう起きていたらしく


「今日からね、機能回復訓練始めるにつれて、ご飯も部屋じゃなく、座敷の方で食べる事になったみたい、だから座敷の方へきてくれる?」

と私が言うと、竈門くん達はベッドから立ち上がり座敷に行く為歩き出す

すると竈門くんが私を見て気付き

「灯里さん、その服…」

「これね、アオイちゃんが私の為に作ってくれた服なの、なほちゃん達とお揃いなんだよ。可愛いよねぇ」

「はい!似合ってます!」

私の服を見て、笑顔で言う竈門くん

「あ、ありがとう!」

(っていうか、竈門くんて案外思った事サラッと言うタイプなのかな?この前も髪触っていいですか?なんて聞かれた事もあったし)

とお礼言いつつ考えていたら、善逸くんも

「灯里ちゃーん!似合ってる!可愛いよぉぉ!」

とデレっとした顔で言ってきた

(善逸くんはどっちかというと、女の子なら誰にでも言う感じ)

「なぁ、アサリ!ご飯は天ぷらか?」

「いや、天ぷらではないと思うけど」

(伊之助くんは女の子に対して興味無い感じ、ってか朝から天ぷらって…余程好きなんだな)


とこんな感じの会話をしながら、私と竈門くん達は座敷へと向かい、座敷にはすでにアオイちゃんやなほちゃん達が朝ごはんを運んで用意されていた

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作者名:カリン | 作成日時:2020年11月22日 22時

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