第88話「よろしく」 ページ39
「
突然背中越しに声を掛けられ、振り向けばそこには手袋が不気味に浮遊しているという、異様な光景が出来上がっていた。
後その後ろになんか尻尾みたいなもん生やした奴いる。
「私、葉隠透！
同じIチームだよね？ よろしくねっ！ 一緒に頑張ろ！！」
「俺は尾白猿夫。よろしく。」
「……ああ…。」
見えないのに、確かに前方から聞こえてくる人懐っこい声色が、誰かが自在に操っていることを悟らせる手袋とブーツを基点に、人間のシルエットを象った。
それに続いた後ろに居るガキの至って控えめな微笑みは、そいつ自身の声も相まって爽やかな好青年の印象を残す。
その後、
その話によると、どうやらハガクレトオル…？ とかいう女は、見たまんまの(実際は見えねーけど)所謂透明人間というやつらしい。
「私、個性が透明化だから見えないかもしれないけど、ちゃんと居るからね！！」と、何とも無邪気に存在を主張された。
オジロ……なんとかっていう奴は、初対面でも一際目を引いた自身に生えたその尻尾を、主に武術として用いているらしい。何と無く尾赫を連想させられる。
「そういや、
「あーあれね！！ 超凄かったよね！ こうビューンってボール飛んでっちゃうやつ！！
ねねっ、私
……なんて、個性の話となれば当然オレにも矛先は向くだろうと予期してはいたものの、天真爛漫な身振り手振りには思わず当惑して退きそうになる。等閑を切望したがこの様子だと叶いそうにもないな。
「…強いて言うなら……お前のソレに似てる。」
こうも返答を急かされては考える暇も隙も無なかった。
咄嗟の判断でほんの少し前に思ったことを絞り出しては、オジロとかいう奴を指差し回答を濁した。
「え…？ 俺の……？」
その答えに困惑したように、こいつは首を捻り自身の尻尾に目を向ける。
あまり掘り下げられたくはない。
オレらも移動しなければと早々に促しては、モニタールームへと向かうガキ共の中に紛れ込んだ。
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Acer(プロフ) - mikki-さん» 反応が遅れてしまい誠に申し訳ありません…！ 確認しました。改めてこちらの方でもお礼を述べさせていただきます。素敵なイラストをありがとうございました！！ とても嬉しかったです…！！ (2019年2月27日 21時) (
レス) id: 5b56e0d54c (このIDを非表示/違反報告)
mikki-(プロフ) - どうも！元Clarisです！また喰種くんを描かせて頂きました！！ちょっとしたものですけどhttps://img.u.nosv.org/item/misamisahiroto/1550939565 (2019年2月24日 1時) (レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
神宮 - ちょっと、バイト行ってくるわ。(真顔) (2019年1月11日 0時) (レス) id: a62e8a91e8 (このIDを非表示/違反報告)
Acer(プロフ) - 神宮さん» 宇宙(小並感) (2019年1月9日 13時) (レス) id: 5b56e0d54c (このIDを非表示/違反報告)
神宮 - 新婚旅行は何処がいい？(イケボ) (2019年1月8日 18時) (レス) id: a62e8a91e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Acer | 作成日時：2018年8月10日 17時
