第26話「絶たれる命」 ページ26
「なッ…！？」
「ありがとうよ…オレを殺そうとしてくれてッ……！！」
目を見開き、顳顬から一筋の汗を垂れ流しながら、困惑とした表情を無様に晒すチンピラ男。
躊躇なくナイフを突き刺してきたくせして今更怖気付いたのか、引き下がろうとする手をオレは咄嗟に鷲掴みにし、逃すまいと力を込める。
「なっ…なにッ！？ おい離せ──！」
此奴が何かしらを言い切る前にオレは赫子を取り出し、中心にある一段と大きい赫子を鉄をも砕く程に硬化させ、怒涛の如く首へと振り翳した。
命乞いも悪足掻きも聞きたくない。
行き着く先は残酷非道だった。
ザシュッ！
骨ごと断ち切られる醜怪な音がコンクリート壁に木霊し、全身が粟立つ。
人体の構造上、重力に逆らって動脈に流れていた血液が、脳へと繋がる血管を無くし、噴水の如く出血した。
生暖かい血潮が華を咲かせ、蒼白い月光の中晒される様は、どこか幻想的な景色を眼前にするような錯覚を起こさせる。
ぐうの音も出なくなったチンピラ男が受け身も取らずに倒れた。
今の今まで血気盛んに喚いていたせいか、唐突に訪れる静寂が尚更身に染みる。首から上のない
まるで人間がほんの刹那の嫌悪感で虫を叩き潰すみたいに、驚く程呆気なく死んだ。
人はこんな羽虫みてーにいとも簡単に死ぬものだっただろうか。
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Acer(プロフ) - ボブさん» 見てくれてありがとうございます！それに褒めていただけてとても嬉しいです！お返事が遅くなってしまってすみませんでした…＞＜ (2020年5月31日 19時) (
レス) id: 5b56e0d54c (このIDを非表示/違反報告)
ボブ - めっちゃおもろいですね 俺は東京喰種とヒロアカが大好きなんで すごくいいなーって思いました 文作るのすげーうまいっすね 俺やったら全然分とか作らないんですげーと思いました (2020年4月28日 21時) (レス) id: 95a51c0b56 (このIDを非表示/違反報告)
Acer(プロフ) - 夏希さん» そう言ってもらえるなんて光栄です！コメント諸々ありがとうございます！ 多分次の更新がきたときは同時に続編が出ると思いますので そちらの方で引き続き目を通してくれたら幸いです。ここまで読んでくださりありがとうございました！ (2018年8月2日 17時) (レス) id: 9d909c4f1f (このIDを非表示/違反報告)
夏希 - めっっっちゃ面白いですね！！更新がすごく楽しみです^^ (2018年8月1日 20時) (レス) id: c79d085b3f (このIDを非表示/違反報告)
Acer(プロフ) - ですがこれから本編に関係のない更新をした際 文字数の関係でお伝え出来ないことが稀にあるかもしれませんが なるべく明記しようかと思います…！ 貴重なご意見ありがとうございました…！ (2018年6月10日 18時) (レス) id: 9d909c4f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Acer | 作成日時：2018年4月27日 0時
