第6話 自己紹介と悲しい笑顔 ページ6
。
茜色の髪を揺らし、女は親父にお礼と共に深々と頭を下げる
どうやら常識はあるようだ
突如現れたこの女に全員一斉に敵意を向けていた
だが、親父のひと言で皆敵意を緩めていく
親父の強さは一番知っている。
何回も相手をして傷一つ付けれたことはなかったからな…
帽子を脱ぎ、一先ず肩の力を緩めた
「いやぁ…どうなるかと思ったが、意外と穏便に済んだな!」
いつの間にか横にいたサッチが安堵の表情を浮かべて言う
「…そうだな〜」
釣られて俺も笑う
兎に角、親父が許した内はアイツはもう敵ではなくなった
もし敵意があったとしてもこの大人数を相手にはしたくねぇだろうしな
にしてもさっきはちょいとやりすぎたな…
あんなに手に力が入るとは思っていなかった
謝るか……
甲板の隅に傘をさした女に、俺は歩み寄る
「よう、」
「！…」
傘の影から顔を覗かせる女…
一瞬びっくりしたようだったが、こっちも驚いた
茜色なのは髪だけかと思いきや、瞳の色も茜色だったからだ
「……なに?」
「！あ、あぁ」
思わず見入った。
こんな瞳のやつ、生まれて初めて見た…
「あー…さっきは悪かった。肩、強く掴んじまって」
すると彼女は「なんだそんなこと、」と軽く鼻で笑っていた
「別に気にしてないよ。余所者がくれば誰だってああなるよ。君はは悪くないと思うよ?」
さっきまでの俺たちに対して、そんな笑顔するか?
疑いたくもなる、晴れ晴れした笑顔
だが、嘘をついているような笑顔ではなかった
「お、おう。そうだ、自己紹介してなかったな。俺はエース!ポートガス・D・エースだ!」
「………」
自分から自己紹介をしだした、テンガロンハットの男
さっきもあの白ひげの旦那が呼んでた
エースか…なんかリーダー的な感じの印象…
「エース、私は雛麗。よろしくね」
眩しい笑顔と共に彼は名を名乗った
ならば私もそれ同等に笑い返さねば
人の名を聞くのは、銀ちゃんたち以来だ
「お、もう自己紹介かー？」
割って入ってきたのはリーゼント頭の男
エースがすかさず「おう！サッチ！」と呼ぶ
サッチ?このリーゼント男の名前か…
意外と呼びやすそうな名前に驚いた
もっと凝った名前かと思った。見た目的に
「俺はサッチだ!嬢ちゃんは?」
「私は雛麗。雛麗だよ」
ニコッと自分に合わない笑顔を彼に向けた
たまには、悪くないよね?
何となくだったけど、久々に上品な笑顔をした
けど悲しいかな
この笑顔は相手を信頼していないが故に出る
…笑顔なんだ
。
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さなら(プロフ) - ゆーなさん» ありがとうございます!!とても嬉しいでお言葉です……! (2022年8月25日 6時) (
レス) @page45 id: 2837963d9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - とても面白くてハマりました！続きが気になります！ (2022年2月28日 23時) (レス) @page40 id: 83b0960623 (このIDを非表示/違反報告)
さなら(プロフ) - みぃさん» わーーありがとうございます!!(;_;)その言葉がとても励みになります!コメントありがとうございました!! (2019年9月21日 13時) (レス) id: 9060a73daa (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - この作品とても大好きです！更新頑張ってください。応援してます。 (2019年6月10日 22時) (レス) id: d77d134be6 (このIDを非表示/違反報告)
さなら(プロフ) - ラナさん» わーありがとうございます！；；はい！これからどんどん面白い展開にしていきたいと思います!!頑張ります!!(*´`) (2019年6月2日 4時) (レス) id: 9060a73daa (このIDを非表示/違反報告)
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