第15話・もう1つは？ ページ16
兼近side
「で、3人集まったわけだけど…」
岡部先輩､俺､美希巡査｡
「まずは何すっかなぁ〜」
「伊達司令官の説得､じゃないですか？」
「だよなぁ。まずは伊達司令官をどうにかしないとな」
2人の意見に俺も同意した｡
そして､ずっと言おうと思っていたことを口にする｡
「あの､俺1つ気になってたことがあって」
「？なんだ」
「伊達司令官は『俺は2回裏切られてる』って言ったんす。その場の流れで聞き流してましたけど､今考えると､俺が立ち会ったのを除いたもう1つはなんなのかなって…」
「確かに……」
「それは調べる価値がありそうですね」
「うん…｡でもなんなんだろ？調べ方も分からないし…｡多分伊達司令官しか知らないだろうし｡」
「なんかないんですか？ほら、ちょっとしたトラブルとか違和感とか｡なんでもいいんで」
「んー…」
頭をひねっていると､ふとこの前のことが脳裏によぎった｡
「あ､なんか2日前くらいだったかな。伊達司令官が資料がないって騒いでたのを偶然見かけて探すの手伝ったわ｡まぁでも結局見つからなくって｡大事なやつだったらしいけど…」
「……へぇ〜」
「反応うっす！」
なんでもいいって言ったじゃん､と言おうとしたその時､
「ああっ！！」
と岡部先輩がなにかに気がついたように声を上げた｡
「?!なんすか…」
「あのさ､3日前お前らが先に帰った後､松陰寺先輩が資料室で紙ぶちまけたの俺拾うの手伝って…そんときスっと盗んだんじゃ…｡えげつない量だったから､1枚2枚無くなったところで気づかないし…」
「なるほど…｡資料とインジさんが繋がった…」
驚くべきことを話した張本人は何故か微妙な顔をしていた｡
「でも…まだなんか､珍しいというかなんというか…見た気がするんだよな｡思い出せない…｡なんだっけ…」
「まぁ、そのうち思い出しますよ！」
「そうだな…」
「で、これまでの事をまとめると…｡伊達司令官が言っている裏切られた事は、松陰寺先輩が大事な資料を盗んだことと薄情な態度を取ったこと…？」
「うん､そんな感じ｡伊達司令官はきっと資料室にある監視カメラで気づいたんだろうな」
「その盗まれた資料ってどんなやつなんですか？」
「わからん…だけど富澤副司令官なら何か知ってるかも」
「ですね､聞いてみましょうか」
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梵天ぼんちゃん(プロフ) - おや！そうだったんですね。良かったです。ありがとう御座います。 (2021年8月26日 18時) (
レス) id: 77110d258d (このIDを非表示/違反報告)
アシA - ご心配おかけして申し訳ございません！これから少しずつ書かせていただきますね！ (2021年8月26日 18時) (レス) id: 26f7606c1b (このIDを非表示/違反報告)
梵天ぼんちゃん(プロフ) - 初めまして、梵天と言います。興奮してめちゃくちゃはまりました。続きが気になって仕方がないのですが、お元気にお過ごしされてるのですか？つづくのでしたら、楽しみに待ってまするね (2021年8月23日 1時) (レス) id: 77110d258d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アシA | 作成日時：2021年5月24日 15時
