97話 ページ19
(清水side)
瑠璃ちゃんの妹の口からは
衝撃的なことばかりが語られた
月島「でも、妹の君にもわからないって
どういうこと？」
姫白「私もキセキの世代と接点が
ありましたから、情報漏洩を
恐れたんだと思います。」
姫白「だから姉の居場所は両親しか
知らなかった。」
姫白「彼らに会った姉の精神状況はかなり
不安定になっていると思います。
そんな状況で会えば、今度こそ姉は
壊れてしまうかもしれない。」
姫白「だから姉は誰にも知られない場所に
閉じこもっているんだと思います。」
月島「……なるほどね…。」
彼女の表情は終始悲しみや怒りに震え
姿を姉想いの妹として人に見せる
彼女の言葉を信じる根拠がないと
わかっていても心は締め付けられた
姫白「他に誰か聞きたいことありますか？」
でも私達が知りたいのは誰かが語る
話ではなく、瑠璃ちゃんが語る真実
だからこそ本人に会わなくてはならない
でも、彼女が妹ならば聞いておいても
損じゃない
精神不安定な瑠璃ちゃんを
これ以上壊さないように、
守れるよう知っておく必要もある
清子「キセキの世代とお姉さんの間に
何があったの？」
だから私たちは踏み入る
姫白「っ…それは………。」
旭日「会うだけで精神が不安定になるなら
それだけ大きな衝撃を与える何か
大きな出来事があったってこと。」
澤村「数ヶ月とはいえ、青井は仲間だ。
俺たちだって青井の苦しむ姿は
見たくないし、助けてやりたい。」
菅原「俺たちはあいつの心の支えに
なりたいんだ。
そのためにはあいつの過去を知る
必要がある。だから教えてくれ！」
3年生の言葉は烏野排球部の想い
仲間だと言いつつ、何も知らず、
瑠璃ちゃんにしてもらうばかりで
何もできなかった
もう、今回みたいな思いはしたくない
瑠璃ちゃんの仲間だって胸を張って
言えるように私達は支えたいんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：消えた黒猫 | 作成日時：2021年3月31日 8時
