93話 ページ14
(月島side)
澤「烏野排球部には、清水と谷地さんの他に
もう一人マネージャーがいる。」
澤「名前は青井瑠璃。一年だ。」
菅「本来なら青井も烏野排球部のマネとして
ここにいるはずだった。」
菅「だが、あいつは突然現れた赤司達に
連れて行かれた。」
はじめは静かに聞いていた姫白は
ここで初めて話を遮った
姫「え？まってください。」
姫「赤司たちは姉を迎えに行ったはずです。
つまり、あなた方が言う青井は
姉のことなんですか？」
本気で驚いて聞き返す様子や言葉は
偽ったものには見えなかった
他の人も同じだったんだろう
みんな揃って、姫白の``姉``という
単語に反応した
東「え？君に姉がいるの？」
姫「はい。」
清「突然で悪いけど、お姉さんのこと
教えてくれる？」
姫「えっ…ええ。いいですけど...」
食い気味に聞いてくる先輩たちの
様子に戸惑いを見せて
思わず聞き返す整理できていない
様子は虚偽には映らない
姫「もしかして、皆さんが私に聞きたい
ことって姉のことですか？」
澤「ああ。その情報が事実ならそうだ。」
清「バレー部とバスケ部の合宿場所は同じ。
だから会えると思ったんだけど…
瑠璃ちゃんの姿が見えなくて、
心配していたの。」
でも残念だったね。姫白さん
姫「なるほど……。
でも、なぜ私なんですか？」
姫「バスケ部のマネージャーなら
他にもいますけど。」
君は全員をあざむけなかった
君は完璧でも、周りは違うからね
月「君じゃなきゃいけなかったから、
君を呼んだんだよ。」
だって、君が僕たちの探し人だから
姫「…どういうことですか？
私じゃなきゃいけなかったって。」
とぼけようったってそうはいかないよ
君は烏野排球部に必要なんだから
一人で抱えて苦しまないでよ
これ以上、好きな人のそんな顔は
見たくない
何度君が拒んでも手をさし伸ばすから、
どうかこの手をつかんで
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作者名：消えた黒猫 | 作成日時：2021年3月31日 8時
