キセキ嫌いの姫は烏とともに～forth～【黒子のバスケ×ハイキュー！！】 (ページ1)

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80話ページ1

(姫白side)

　すべての仕事が終わり

　洛山に混ざって食事を摂った後

　一人でホテルの部屋へと戻った

　入浴を部屋で済ませベッドに横になると

　赤司に無理やり連れて行かれたときの

　烏野のみんなのことを思い出す

　(『瑠璃／ちゃん！！』)

　本物(わたし)を知らずに偽物(わたし)を呼ぶ仲間たち

　
　必死に偽物(わたし)をどこにも行くなと
　

　呼び止めようとしてくれた声が

　頭の中で木霊する
　

　本物(わたし)がバスケ界に戻ると決めた以上

　偽物(わたし)はもう帰れない

　私に仲間のぬくもりを思い出させてくれた

　愛しい仲間達(からすの)

　だからこそ私は祈ります

　“皆さんには幸せになってほしい”と

　そのために私は皆さんを突き放します

　私がいれば皆さんを傷つけてしまうから

　でも、私の体はそれを拒もうとする

　『嫌だ。まだ仲間たち(からすの)と一緒にいたい』

　と言うように

　そんな覚悟もできずにいる私を

　皆さんは許してくれますか？