ヒロインなんて31 ページ33
トロンボーンはひな壇の1番上だ。
自分が演奏する場所につくと、そこの椅子に座り、譜面台にファイルを置く。
スカートのポケットに入っている皆で作ったお守りを握り締めてから課題曲が入ってるいる所を開く。
そこには数枚の写真と皆からのメッセージ、それに加えこの曲の気をつける所など色んなものが詰まっている。
最早解読不能だ。
皆で笑っている写真を見て思わず笑みが零れる。
ふと隣を見ると、佳代がふわふわの笑顔で笑っていた。
そして、口パクで“頑張ろ！”と言ってきた。
それに答えるように私は首を思いっ切り縦に振った。
パーカッションの準備が整ったようで一気に舞台がライトに照らされる。
先生が観客席に向かって礼をし、指揮台に立つ。
そして、皆の顔を確認した後指揮棒を振り上げた。
全員、それに合わせ楽器を構える。
先生が指揮棒を下ろした瞬間、演奏が始まる。
───────
──────────────
「終わったぁ〜！」
写真を撮り終え、楽器を片付けている時佳代がそう呟いた。
「そうだね〜」
と相槌を打つ。
満足のいく演奏が出来たか…と聞かれると全くだ。
もっと音を高くするべきだった。とか今更ながら後悔をしてしまう。
もう遅いのに。
「でもウチはさ楽しかったよ。」
何でも無い言葉。
でも、その言葉の中で佳代がどんなことを思っているのかは理解できる。
だから、私も言う。
「私もね楽しかった。もっと皆で奏でたい。このメンバーでしたい。このメンバーが良い。」
でも、その願いは叶う簡単に叶わないことをこの2年で痛感している。
私が1年生の頃、銀賞だった。
1年生は拓真と私の2人だけだった。
悔しかった。
私が2年生の時、ダメ金だった。
この頃は4人で一緒に出れた。
金賞なのは嬉しかったけど、代表に選ばれたかったという欲が出てきてしまった。
そして、3年生…
────────
─────────────────
3年生の殆どの子は泣いている。
かくゆう私も、止めようと思っても涙がこぼれてしまう。
結果は
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作者 - 御世さん» コメントありがとうございます！稲荷崎…それは…！(笑)是非書かして頂きます！これからもよろしくお願いします!! (2020年7月30日 20時) (
レス) id: 612706aa0d (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 彼方さん» コメントありがとうございます！拓真君落ちですね。ありがとうございます！オリキャラを希望して頂きとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします!! (2020年7月30日 20時) (レス) id: 612706aa0d (このIDを非表示/違反報告)
御世(プロフ) - 続編楽しみにしています！ (2020年7月30日 18時) (レス) id: 1bd4f46512 (このIDを非表示/違反報告)
御世(プロフ) - 意外と稲荷崎の誰かとのオチもいいかも…！ (2020年7月30日 18時) (レス) id: 1bd4f46512 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 黒尾落ちもいいですが、拓真君落ちも見てみたいです。続編待ってます！更新頑張ってください (2020年7月28日 23時) (レス) id: 810f7199ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2020年5月27日 17時
