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ヒロインなんて3 ページ4

やっと、授業が終わった。







今日も今日とて、先生に雑用を頼まれる。







だが、ここで断ると私はヒロインじゃなくなって周りに人がいなくなる。







だって、ヒロインじゃない私になんて誰も興味は無い。








にしても、先生の私への扱いは少し雑な感じがする。









こんな大荷物どうしろと言うのだ。







そう思いながらも恐らく授業で使う何かが入っている段ボール箱を睨みつける。









運ばなかったら進まない。何事もチャレンジだ。







意を決してダンボールを持ち上げる。







ホッ!!という掛け声と共になんとか上げれた。








よし、このまま理科室まで運べば終わりだ。








大丈夫、私なら出来る。







これはティンパニより軽い。






いや、それどころかトロンボーンよりも…微妙だな。









自分自身に暗示を掛けながらなんとか運んでいると、曲がり角の所で誰かとぶつかった。









どこの恋愛漫画だと心の中でツッコミを入れていたのも束の間、








その衝撃で私は持っていた物を足に落としてまった。








「いっ…!!」









咄嗟にかがみ、直ぐにダンボール箱をどけた。








言葉にならない言葉を発したが逆に大きな声が出なかっただけマシだと思うことにしよう。








それよりも、相手の方は大丈夫なのだろうか。








屈んだまま上を見上げるとそこには心配そうにこちらを見ている人がいた。









プリン頭の。いや、凄い髪の色だな…









「…あ、あの。大丈夫ですか……」








「あ、はい!大丈夫ですよ!そちらにお怪我はありませんか?」








おっと、ボーッとしてしまっていた。








「え、…あ、はい……」









人見知りする感じの子かな。







人は見かけに寄らぬものだな。









「じゃあ私はこれ運ばないとなので…」









これ以上ここにいたら迷惑だろうと思いダンボール箱を気合いで持ち上げ、早歩きで理科室に向かおうとした。









この声が聞こえなければ…

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作者 - 御世さん» コメントありがとうございます!稲荷崎…それは…!(笑)是非書かして頂きます!これからもよろしくお願いします!! (2020年7月30日 20時) (レス) id: 612706aa0d (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 彼方さん» コメントありがとうございます!拓真君落ちですね。ありがとうございます!オリキャラを希望して頂きとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2020年7月30日 20時) (レス) id: 612706aa0d (このIDを非表示/違反報告)
御世(プロフ) - 続編楽しみにしています! (2020年7月30日 18時) (レス) id: 1bd4f46512 (このIDを非表示/違反報告)
御世(プロフ) - 意外と稲荷崎の誰かとのオチもいいかも…! (2020年7月30日 18時) (レス) id: 1bd4f46512 (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - 黒尾落ちもいいですが、拓真君落ちも見てみたいです。続編待ってます!更新頑張ってください (2020年7月28日 23時) (レス) id: 810f7199ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2020年5月27日 17時

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