ヒロインなんて【HQ】

ヒロインなんて21 ページ23

「クラ！そこピッチ低い！」









「ペット！もっと音出して！」









「低音！リズム重くなってる！」









「ボーン！スライドもっと速く！」









「サックス！メロディじゃないんだから音小さめ！」









という感じで始まった合宿＆合奏なんですが…









いや、しんどい！既に！









体力的なんもあるけど、やっぱり精神的になんかキツい。









自分らが最上級生でしっかりしないとって思ったらなんかしんどくなってくる。









「じゃあ最後少し休憩をしてから1回通して今日は終わりよ！」









その声で多分ここにいる人達は皆やった！と思ったはずだ。









今日は、朝から学校の周りを走り、腹筋などのトレーニングをした後、個人練をしてからの永遠合奏だ。









まぁ明日もだろうけど…









そんなことを考えながら、痛い唇を休めていると先生が指揮台の上に立った。









「はーい！注目〜！最後1回通すわよ〜！」









それを聞いて、友達の所に行っていた人達は席に着き楽器を手に取った。









皆が準備出来たことを確認すると指揮棒が上がった。









その瞬間、全員が楽器やマレットを構えた。









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「「うわぁ〜疲れたぁ〜！」」









見事に佳代とハモった。









今日の合奏は無事終わり、皆片付けをしている。









「ほら、早く片付けんと晩御飯遅くなんで！」









現在の時刻は午後7時15分ちょっと過ぎ。









もう既にマッピを洗いに行き終わった蓮に言われる。









「それは嫌や！」









普段ならテキトーにあしらうが今日は違う。









なんて言ったって晩御飯は毎年恒例美味しい美味しいカレーだと聞いたからな。









因みに私はらっきょ派だ。









「佳代〜マッピ洗いにいこ〜！」









「行く行く〜！」









佳代も晩御飯が遅くなるのは嫌らしく、直ぐに返事が返ってきた。

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