ヒロインなんて【HQ】

ヒロインなんて14 ページ15

遅い。









鉄朗じゃあ放課後、教室まで迎えに行くから









そこの画面を睨みながら考える。









確かに、迎えに行くとかいている筈だ。









その割には遅い。









読み始めた本も既に中盤へさしかかろうとしている。









何かあったのだろうか。









それなら連絡入れてくれれば良いのに。









クラスの方を覗きに行ってもホームルームは終わっておりいなかった。









これは、もしやドッキリというやつか。









あいつならやりかねん。









でも、そうと決まった訳じゃないしな。









もう帰るか。









そう思い、連絡を入れようと文字を打っている時教室のドアがガラッと開いた。









「すまん！遅くなった！」









そちらを向くと少し汗をかいている鉄朗がいた。









「どうしたの？」









そう聞いときながら嫌なことが頭を過ぎった。









凄い楽しみなこと…それと関わっているかもしれない。









そしたら菜々美と関わっているってことだよね。









私に知らせれないぐらい…私に知らせるより先に菜々美の方に行ったんじゃ…









やっぱり、菜々美には敵わないのかな。









「ごめん。言わな…「いや、それがさ。」」









言わなくて良いよ。









そう言おうとした。









しかし、それは鉄朗によって遮られてしまった。

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