転生したらシスコン音柱の妹でした 参

肩の傷 ページ2

攻撃がかち合い、弾ける。

　私は宙で一回転し、着地した。

　『...チッ』

　肩の傷のハンデが大きい。

　黒死牟「その傷でその技...」

　黒死牟の追撃。私は避けることしかできない。

　しかもときどき耳や腕に刀が掠り、傷を作る。

　四方八方からやって来る刃に歯向かえない。

　ふと、眼の端に動く義勇が見えた。

　駄目だ！！

　『義勇！！待機！！来てはダメ！！』

　もどかしそうに悔しそうに義勇が立ち止まる。

　申し訳ないが私に義勇を守りながら戦うほど余裕がない。

　黒死牟「精神に...乱れがあった」

　！？

　慌てて避けようとするが遅かった。

　黒死牟の斬撃は私の脇腹をえぐった。

　急所である鳩尾は避けたがかなりの痛手。

　『...っぅ』

　いたい。でも、反撃しなくては何にもならない。

　《雨ノ呼吸 肆ノ型 雷雨》

　私の攻撃が初めて黒死牟の体を掠めた。つぅと黒死牟の顔から血が流れる。

　早く、早く日が昇って欲しい。

　次の瞬間。黒死牟が消えた。

　義勇「A！！下だ！！」

　下！！！

　義勇の声にしたがい、私は飛んだ。

　...っぶな！！義勇の声がなければ今ごろ首チョンパだ。

　その後、三分ほど攻防戦をした。

　黒死牟「...日がそろそろ昇る...」

　助かった！！

　問題は今からラスト攻撃を仕掛けるかどうか。

　...私がもし、黒死牟を殺れたらたくさんの人が救われる。

　それならば答えは一つだ。

　《雨ノ呼吸 捌ノ型 水神》

　私の刀が黒死牟の首をとらえる。

　いける＿＿か？

　そう思ったときだった。

　先ほど抉られた脇腹に激痛が走る。

　『＿＿っぁ！？』

　程なくして、私は顔面から地面に突っ込んだ。

　黒死牟「...鬼にするのもありか...。なかなかに...強い」

　私はそんな呟きを遠くに聞いていた。

　
　ーーーーーー

　が、頑張ったぁぁぁ！！戦闘シーン難しいっ！！！

　甘い目で見てくださいィィィィ。

　

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