転生したらシスコン音柱の妹でした

火傷。 ページ21

天「...右腕何やったんだ？」

　右腕？

　私は自分の右腕に視線をやる。

　そこに映っているのは袖から見えるか見えないか程度の火傷だ。

　場所が良かった。隊服でなら完全に隠れるだろう。

　最も、火傷のあとは肩くらいまで続いているが。

　痕は少ししか残らないと言われたがまだ、濃くはっきりと見える。

　この痕、本当に消えるんだろうな。

　天「おい、聞いてんのか？何をしたんだ？」

　はっ！！最近ボーッとしていることが多いかもしれない。

　気を付けよう。



『何をしたも何も見たらわかるでしょう？火傷だよ。火傷』

　天「んなもん見りゃぁわかる」

　なら何で聞いたんだよ。

　天「俺が聞きたいのは誰が、どこでどうやってその火傷をつけたのかって話だ」

　うーん。

　覚えてねー！！！！

　全くもって、綺麗さっぱり記憶の中からアディオスしてるよ。

　『知らね！！』

　開き直ることにした。

　何故か叩かれた。

　『痛い！！火傷はもうほとんど良いけど他にも怪我してるんだから！！怪我人には優しく＿＿＿』

　天「ほぉ、右腕意外にも怪我をしていると、」

　失言。

　『してないことも、ないこともないことも...』

　ゴニョゴニョと言いながら後ろに後退り逃げるが左腕を天兄に捕まれて止まる。

　あれ？左腕はたしか...。

　『いｯ』

　思わず天兄の手を振りほどく。

　天「え...？大丈夫か？」

　痛みにもがく私を慌てたようにみる。

　『左腕は、骨が折れてたのッ！！』

　痛てぇ。

　ずきずきする。

　普通の人が掴むだけならまだしも天兄握力強いんだから気を付けろ！！

　天「わ、悪い。どうすればいい？」

　珍しい。随分と慌てているご様子で。

　『少し待ったら痛みも引くから待ってて』

　天「あ、あぁ」

冨岡柱になったぞ&オマケ→←正面突破っ！！！

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