転生したらシスコン音柱の妹でした

初の炭治朗side ページ18

炭治朗side

　その日は雪だった。

　俺はいつも通り炭を売りに町まで下りて帰っているところだった。

　『うわ！？』

　道端にいたのはボロボロで血だらけの少女だった。

　血の臭いがすると思い走っていたのだが少女自体の匂いは微かだった。

　少し幼さが残る顔立ちに毛先につれ黒から白に色が変わっている綺麗な髪。

　白い雪と対照的な真っ赤な血とがことの深刻さを表現していた。

　俺は少女を背中に背負い家に走る。



　

　『母さん！！』

　母「どうしたの？そんなに慌てて＿＿＿。どうしたの！？その子！？」
　
　俺は母さんにことの顛末を説明する。

　とはいってもあまり知っていることはないのだが。

　そのあとは家の皆で家の中を走り回った。

　少女は名前をAといった。

　どうして道端で倒れていたのか聞くと辛そうな顔をしたのでわからない。

　でも彼女、Aは匂いが薄い。

　初めは命が危ないからかと思っていだがそうではないようだった。

　極端に、元気でも薄い。

　何故かはわからないが押し殺している。

　一人でいるときは微かな悲しい匂いをさせているのに人が来ると笑っている。

　無理をしないで欲しい。そう思ったが口に出すことは出来なかった。

　Aはそれ以外でも無理をたくさんしていた。熱があるのに明るく振る舞って気づかせないようにしたり...。

　体調が悪いのではないかと声をかけると皆には秘密だよ。とって張り付けたような笑顔で言われた。

　そのときから、俺はAのことから目を離せなくなってしまった。

　ーーーーーー

　愛され、キーワードにいれた方がいいと思う人手をあげて下さい。

　✋✋✋✋

　
　

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