転生したらシスコン音柱の妹でした

短いお話 ページ17

『ありがとうございましたっっっっっ！！！！』

　傷がすっかり治った一週間後。私は炭治朗(母)に謝礼金を払い、頭を何度も下げていた。

　炭治朗(母)は、要らないと言っていたがそれでは私の顔がたたない。

　それに心苦しい。

　『本当に...。炭治朗が私を拾ってくれなかったら冗談抜きで死んでたよぅ』

　炭「え！？いや、そんな物騒な...」

　......。

　私は炭治朗の顔に自分の顔を近づけて言う。

　『人はね案外あっさりと死んでしまうものなんだよ』

　炭治朗にだから知っていてほしい。

　かってなエゴの押し付けでもいいから。

　炭治朗は驚いたような、戸惑ったような顔をして顔を赤くしていた。

　当たり前だ。いきなり人はあっさりと死ぬ何て言われたら私でも返事に困る。

　ただ、なぜ横の禰豆子ちゃんと炭治朗のお母様がにやにやしているのかは全くの謎である。

　『助けてくれてありがとう』

　私はそう言って天性の勘に従い歩き出した。







　

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