山から降りてきました (ページ10)

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魔女ページ10

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「さっきも言った通り、君は魔女だ」
『それは…確定？』

おじいちゃんのベッドに三人腰掛けた。

おじいちゃんはスーツに着替えていて、これから何処かに行くのかもしれない。

「確定。その証拠に、ホグワーツから手紙が来た」

『ねえ、二人が言ってるホグワーツって何なの？』
「イギリスにあるおじいちゃんの出身校だよ」

お母さんがうっとりと話す。

「まさか本当にあったなんて…」

どうやら話を聞くに、ホグワーツは行ける人と行けない人がいるらしい。
その判断基準は魔力の有無…ということだ。
会話から、お母さんは魔女ではないことが明白だった。

「私はホグワーツで七年間過ごした。楽しい仲間と共にね。そこではるちゃんとも─────
Aのおばあちゃんとも、出会ったんだ」

『…なるほど』

仏壇に飾ってあるおばあちゃんの写真は、いつもと変わらず若い頃のまま止まっていた。

「つまり私が英語を話している理由は、君が魔女だと分かっていたから。
…本当は話してもよかったんだけどね」

すまない、と言ったおじいちゃんは、肩を下げた。

『別に気にしてないし、それよりも…

いつ教科書買いにいく？』

多分ニヤッと笑っている私に、おじいちゃんは驚きつつも、

「このあと行くさ」

ニヤリと返した。