山から降りてきました (ページ7)

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聖徳太子ページ7

とりあえず私は、失踪したお母さんを探しに2階に上がった。
そして一部屋一部屋確認しようとした…のだけれども。

一部屋目で見つけた。

叫んでるお母さんと棚をごそごそ漁るおじいちゃんを。

『うん？？』

思わず目を疑った私に気づいた二人は、私の肩を掴んだ。

「「◯□■●△◇▽※◯♭♪♯！！！！」」

『一人ずつでお願いいたします』

残念ながら私は聖徳太子ではないので１０人はおろか二人でも聞き分けることができない。

「じゃあ私から！！」

そう言うと、お母さんは私の後ろに回った。
おじいちゃんは、順番を一方的に決められたというのに何故か今までにないくらいうきうきしている。

お母さんは後ろにいた梟から手紙を受けとると、

「場合によっては今日中に送り返さなくちゃいけないから、この手紙、おじいちゃんとお母さんがいる今、開けてくれる？」

と、よく分からないことを私に言った。

送り返す？なんのこっちゃ？

『うん、いいけど？』

よく分からないけど、大事なんだろう。

ビリビリと破いて、紙を開いた。