山から降りてきました (ページ4)

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４話　最近の梟は素晴らしいページ4

というかそれ以前にうっすい手紙を足で握るってすごい脚力だなぁ

波の鍛え方じゃこんなことできやせんよ

話を戻そう。

なんで手紙を持っているのか

なんだろ？

誰かがこの子に手紙を渡したかったのかな？

今はその途中…みたいな

あぁ、そうやって考えると納得がいく

よく見たらこの子、すごく丁寧に手紙を持ってるしね

今は旅の途中って訳だ

なるほどなるほど

じゃあ、私がいたら邪魔になるかもしれないし

一旦家に入るか

『ばいばい、頑張って』

梟に手を振って歩き出したのもつかの間、

『イッタ…何すんねん』

思わず関西弁になってしまう程、すごい早さでつついてきた。

いやめちゃめちゃ痛かったんだけど。

あの、例えるならばタンスにぶつけた小指くらい痛い。

つまり、めちゃめちゃ痛い。

いやいや、今はそんなことは置いといて。

私が家に入ろうとしたらつついてきた、

私をずっと見てる、って

『もしかしてその手紙、私宛な感じ？』