5:いざ、ドラゴン討伐! ページ6
アベ「あっっつ……」
アテ「溶けちゃいそう……」
ホムラの里から少し離れたところにある竜骸山。
そこの奥地に里を長年苦しませる火竜を仕留めるというのが
大まかな依頼内容。
で、いざ討伐せんとここまで来たわけだが……
とにっっかく暑い……。
アベ「ねぇ、アレ、飲む……?」
アテ「効き目は5時間って言ってたわよね……いけるかしら」
アベ「だけどなぁ……」
出発前
炎刃から小瓶を2つ渡された。
アベ「?……これは?」
炎刃「ドラゴンの吐息は炎か吹雪だ。それを耐え抜くための
耐熱ポーションだな」
アベ「ゲッ」
アテ「ウッ」
2人とも同時に苦い顔。耐熱→耐火→クソ不味いの方程式
が俺たちには既に成り立っている。
炎刃は知ってか知らないか、ニヤリと笑う。
炎刃「お、飲まずとも分かったか?こいつァ効き目は
バッチリだがとにかくクソ不味い!だがこれはドラゴンと
戦うには必須だ。諦めて飲みなされ。これも経験だ!」
と言って炎刃は2本、耐熱ポーションを託した。
アベ「……飲むか」
アテ「そうね……」
瓶のコルクを抜き、一気に飲み干す。
………………
…………………………………………
………………………………………………………………
アベ「まっっっっっっず!!!!」
アテ「オェェェェェ……吐きそう……」
今まで飲んだどんな飲み物よりも不味い。
アベ「ふぅ……いくか」
アテ「うん、そうだね……」
そのまま進むこと小一時間。
グオォォォォォォォォゥッ!!!
ドラゴンの咆哮が耳を劈く。
アベ「もうそろそろ、かな?」
アテ「うぅ、緊張してきた……」
怖がるアテネに対し、頭に手をポンと置き俺は言う。
アベ「大丈夫、俺達ならできるよ」
アテ「うん……そうだよねっ!」
少し歩くと、大空洞に出た。
周り何も無い…………
アベ「ここじゃないのか……?」
刹那、
グオォォォォン!!
上空から咆哮。
アベ「!……来たなぁ……!アテネ、行くよ!」
アテ「うん!」
そうして、俺たちの初ドラゴン討伐戦が、幕を開けた
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ミカ(プロフ) - 努力で割となんとかなってる() (12月9日 19時) (レス) id: 2a2f88f14d (このIDを非表示/違反報告)
にゃ - ま、まさかあのアテネの料理が上達するなんて…奇跡か?奇跡でも起きたのか? (12月9日 18時) (レス) @page2 id: abca09e498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミカ | 作者ホームページ:http://初心者アベアテ
作成日時:2023年11月29日 23時