名前 ページ13
ピタッ…
俺の左目の横に手の甲をつける。
「君の本当の力はそこじゃあ無い。本当の君はもっと奥にいる。私はそれを証明したい。そして見ていたい、体感したい。」
ぐぐぐぐ……
「君は優しいからLVが1なのか。いや、そうじゃない。君の力を1に制限する何かがあるんだ。」
奴はそう言いながら、俺の目に指を入れ始めた
俺はあまりの痛みに大声で叫ぶ。
頭の中でグチュグチュと音がなっているのが分かる。
「君は異常なんだよ。他とは違うんだ、何もかも。モンスターなのに血がある。だが内臓はおろか血管もない。しかし魔力はある。君はモンスターと生物の中間にいる存在だ。」
プチュッ…プチュッ…と何かが切れていく音がする。
「しかし…これは何だ…?ナニカ…何かがある…」
カタカタ…カタカタ……
頭の中で何かがぶつかり合う。
「いや、
プツン………と、何かが切れる音がする。
奴が俺の目に指を突っ込んで何かしている最中、俺は何度も骨を差し込んだ。
ガスブラや重力操作は使えない。ガスブラは俺にも攻撃が当たるし、重力操作は下手すりゃ俺の左目が千切れる。
しかし、さっきから、ずっとおかしい。
奴もおかしいが、一番おかしい点は…
なぜ死なないのか。
俺はとっくに、HPの一を失った筈だ。
「そうか、そういう事か…!!ハハハッ!!君はやはり特別だった!!」
残った俺の右目から、あいつの憎たらしい笑顔と、血と魔力の着いた手と、その手に握られている俺の左目。
「やっぱり止めなくてよかったよ!!まだまだ捨てたもんじゃないなぁ!!」
今にもこと切れそうな声で問いかける。『なぜ死なないのか』を。しかしその内容は奴に聞こえてはいない。
「……あ〜あ、もう壊れたか。まぁいいさ、その状態じゃあもう時期死ぬだろ。本当なら残しときたいが…薬打っても死ぬよ。君は。君を繋いだものが何かは知らない」
そうか、いや、そうか…俺を繋いだのは……
「最期くらい、何も考えず苦しまず逝きたいだろ。私からの最期の慈悲だ。」
右手にハンマーをもち、振り上げる。
「あ、そうだ。最後にいいこと教えたげる。僕の名前、まだ教えてないだろ?俺の名前は…………」
奴はそういいながら、俺の頭をかち割った。
名前は聞き取れなかった。もう死にかけの体じゃ何も聞こえなかった。
その後のことは何も覚えちゃいない。
デスがなぜ今も生きているのか、奴がどうなったのか。
真相を知るものは誰もいない。
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Nキロcm(プロフ) - 今回はちゃんと投稿したよ!短いけどね!! (5月10日 23時) (レス) id: cbcb95102a (このIDを非表示/違反報告)
Nキロcm(プロフ) - 危うくじゃねえよ完全に載せちゃったじゃねえか (5月10日 23時) (レス) id: cbcb95102a (このIDを非表示/違反報告)
Nキロcm(プロフ) - あぶねぇ危うく未完成の話を載せるとこだった… (5月10日 22時) (レス) id: cbcb95102a (このIDを非表示/違反報告)
Nキロcm(プロフ) - 近いうちに投稿しま〜す (5月9日 22時) (レス) id: cbcb95102a (このIDを非表示/違反報告)
Nキロcm(プロフ) - 何も思いつきません (3月8日 18時) (レス) id: cbcb95102a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nキロcm | 作成日時:2023年5月27日 18時