119話 ページ36
｢…私だってそんなことは百も承知だ｣
『分かってない！！もし分かってるならあなたは少しでも早く帰る努力をして蒼羽さんと一緒にご飯だけでも食べるべきだった！！休みの日にはたった2人だとしても一緒に出かけるべきだった！！…なんであなたはそれがわからないの？あなただって子供だった時期があるでしょう？それが良い思い出なのか悪い思い出なのかはわからない。だけど自分の経験を生かすことは出来るでしょう？』
自分が子供の頃幸せだったならそれと同じことをしてあげればいい。
不幸だったのなら自分がして欲しかったことをしてあげればいい。
なぜそれが出来ないのか。
『あなたは蒼羽さんから逃げただけ。仕事を理由には蒼羽さんと向かい合うことを放棄した。それは親として最低です』
ここでようやく蒼羽さんのお父さんの表情が歪んだ。
｢…仕方ないだろう。私だって蒼羽とご飯が食べたかった。一緒に寝たかった。一緒に遊びたかった！！いつもいつも寝ている蒼羽しか見れないのがどれだけ辛かったか！！…だが、私は蒼羽から母親を奪ったんだ。そんな私に出来ることは不自由な生活を送らせないことだけだったんだっ…｣
蒼羽さんのお父さんは決して蒼羽さんへ愛情が無かったわけじゃない。
ただその愛情が空回っただけ。
最初から素直に話し合っておけばきっとここまで拗れることはなかったのだ。
私は呆然と立ち尽くす蒼羽さんの背中を押す。
｢お、俺は…金がなくても良かった。母親がいなくなっても父さんがいれば…っそれで良かった。もっと話したいことがたくさんあったんだよっ…｣
｢…私は間違っていたのだな｣
蒼羽さんは涙を零し、それを見た蒼羽さんのお父さんは蒼羽さんを抱きしめた。
『…敬語を使わなかった上に暴言を吐いたことは謝ります。すいませんでした。…でも2人がようやく分かり合えてよかったと思います』
｢あぁ、ありがとう。君にはいくら感謝しても足りないよ｣
｢ありがとうAちゃん。君にはとても助けられた｣
『ふふっ、なんてったって私と蒼羽さんは友達だからね！こんなのはお安い御用です！』
友達の笑顔が見れるなら私はいくらでも駆けつけよう。
それが私の生きがいだから。
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まっちゃ - 機種が違いますが、まっちゃです。まず、お返事ありがとうございます！ まだ更新できていないようですが、大丈夫ですか？無理しないでね！ (2019年7月24日 22時) (
レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - まっちゃさん» 色々あってなかなか更新できずにいます……ごめんなさい（ ; ; ） (2018年10月14日 22時) (レス) id: ce04243faf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - おぅ……更新停止か……頑張ってね！(°▽°) (2018年10月14日 21時) (レス) id: 0b754f4338 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年7月21日 14時) (レス) id: 46882e5172 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 面白いです！すごくハマってしまいました(笑)更新、頑張ってください!!応援してます＼(*⌒0⌒)ｂ♪ (2018年7月17日 14時) (携帯から) (レス) id: f468c46c0f (このIDを非表示/違反報告)
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