102話 ページ19
『ちょっとカルマ？』
｢ん？｣
絞め殺す勢いで抱きしめてくるのはきっと気のせいじゃないだろう。
『私もうそろそろ寝たいんだけど』
｢んー……正直布団の上に座って腕を広げられた時誘ってるのかと思った｣
『何言ってんの殺すよ』
｢いや違うってわかってるけど。でもさぁ、その気になっちゃうよね？あ、でも落ち込んでたのは本当だし慰めも嬉しかったよ｣
弱ってたカルマはどこへ。
もうずっと落ち込んでれば良かったのに。
そういう意味も込めて睨むといつもの笑顔に戻っていた。
｢キス、していい？さすがにその先は高校まで我慢するけど｣
『なっ……！！』
その先、と言われ顔に熱が集まったのがわかる。
我慢するなら成人するまで我慢してよ！！
そう言うと思いっきり苦い顔をされた。
｢いや絶対無理。むしろよくここまで我慢できたなって感じ。ずっと同じ屋根の下にいてこんなに耐えてるんだよ？俺の理性頑張ってるわー｣
まさかそんな風に思ってたとは。
だからイチャイチャとか減ってたのかな……？
そう思うとなんか微妙な気持ちになったので思いっきり抱きつきカルマの胸に頭をグリグリと押し付けた。
｢うおっ、どしたの急に｣
『んー……最近イチャイチャしてなくて寂しかったなぁって思って。でもそれが私のためだと思うとなんとも言えない』
｢っあー……なんで今そういうこと言うのかなぁ……わざとなの？｣
何が？
そう聞こうと思いカルマの胸に埋めていた顔を上げると目の前にカルマのドアップ、唇には何か柔らかいものが当たっていた。
キス、されたのだ。
しかも長いし、どんどん激しくなっていく。
いつもは短いキスだけだったからこういう時どうしていいか分かんない……
っていうか息苦しっ……！
カルマの胸をトントンと叩くと酸欠だと気づいてくれたのかやっと離れてくれた。
｢ん、かわい｣
肩で息をする私を見て、見たことないくらいに優しく微笑んで唇を舐めたカルマは色気がすごかった。
『っもう寝る！！』
耐えきれなくなった私は頭から布団を被り寝る体勢に入った。
それから間もなく電気が消え、カルマもベッドに入った音が聞こえた。
｢おやすみ、A。好きだよ｣
『……おやすみ。私も大好き』
ふはっ、と優しく笑うカルマの声を聞いて余計恥ずかしくなりその日はしばらく眠れなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 603人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ - 機種が違いますが、まっちゃです。まず、お返事ありがとうございます！ まだ更新できていないようですが、大丈夫ですか？無理しないでね！ (2019年7月24日 22時) (
レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - まっちゃさん» 色々あってなかなか更新できずにいます……ごめんなさい（ ; ; ） (2018年10月14日 22時) (レス) id: ce04243faf (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - おぅ……更新停止か……頑張ってね！(°▽°) (2018年10月14日 21時) (レス) id: 0b754f4338 (このIDを非表示/違反報告)
おつきみ(プロフ) - 雫さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2018年7月21日 14時) (レス) id: 46882e5172 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - 面白いです！すごくハマってしまいました(笑)更新、頑張ってください!!応援してます＼(*⌒0⌒)ｂ♪ (2018年7月17日 14時) (携帯から) (レス) id: f468c46c0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
