21 . 定まった運命 . ページ22
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side 降谷 零
【 分かった、別れよう。
約4年間ありがとう。 】
そう打ち、ブロックされているかもしれないがAにそのメッセージを送った。
警察学校時代に出会い、そのまま付き合って。卒業した後警察をしながら同棲をした。
そんな22歳から続いた恋愛を4年後の26歳、終わらせてしまった。
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この出来事が3年前という事が信じられない。
裕也 「 でも…Aさんに"本当"は会いに行っていたって伝えたんですか? 」
零 「 いや、伝えてない。なのに何故かあの出来事がなかったかのように接してきたAにびっくりしたよ。 」
Aから見たら俺は見舞いに行ってない男。でも実際は公安の仕事が終わった夜遅くの明け方、Aが寝ている時に行っていたのだ。
でも彼女の前に姿を現す事をしなかったのだから、勘違いされても仕方がない。弁明する時間すらあの時は無かった。
そして一昨日出会った時、言うか迷った一心もあった。でもあの時の事を何も触れてこなかったAにいきなり言うのも何か違う気がした為ずっと黙っている。
裕也 「 あの時…自分がその事を言っていれば… 」
零 「 気にするな、あの時俺が一方的に悪かったからな 」
風見は俺がAに別れてと言われた後、Aを追いかけて送っている時俺が本当はお見舞いに行っていたと告げていればと別れなかった。そのことを気にしているのだ
今更気にしたところで何か変わるかと言われたら何も変わらないのに。そう僕は彼に言っても彼はずっと引きずっている。
実際そういう運命にあった僕の人生。風見がそれを言った事で別れずに済んだかといえばそんな事はない。
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白色(プロフ) - いちのせさん» ありがとうございます!! (4月3日 15時) (レス) id: cc5a3ef23a (このIDを非表示/違反報告)
いちのせ(プロフ) - コメント失礼します!めちゃくちゃ面白くて続き待機してます!^ ^ (4月3日 15時) (レス) @page12 id: 238460b4ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白色 | 作成日時:2024年3月22日 16時