この人ただの元カレです【降谷零】 (ページ20)

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19 . 言ってしまったあの言葉 . ページ20

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side 霧島 A

零「すまないｯ… 」

とスーツ姿彼はその場で私の方を向いて礼をしながらそう言った。

『ｯ…私待ってたんだよ？毎日毎日降谷が来るの。

今日頑張ったら明日会えるかもって思って手術とか頑張った。

なのに1回も顔合わせに来てくれなかった。

公安の仕事もあって、組織での仕事もあって、忙しいの分かってる。

でも事故に遭って死にそうだった時くらい来て欲しかったｯ…

ごめん。

もう降谷の顔見たくないｯ、"別れて" 』

私はこの1ヶ月間ずっと我慢していた鬱憤を彼にぶつけてしまった。私が治療している間私以上に大変だったのは彼なのに。
でもこれ以上彼と一緒に居れる気がしなかった。そういう気持ちでいっぱいになり彼に別れてと言った。

私は彼の横を松葉杖をついて通り過ぎて行った。返事なんていらない。私が離れていけばそれはもう別れたも同然となるからね。同居していた家からも出ていく、そう決めた。

裕也「 Aさんｯ、待ってくださいｯ！」

と駐車場を松葉杖をついて歩いている私の後ろから荷物を持ってくれてる風見さんが追いかけてきているような声が聞こえた。

他人をこんな事に巻き込んでしまう私は酷い人だ。

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