続き ページ10
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「大丈夫、大丈夫。お前はお前が思っているほど酷い人間じゃないよ。落ち着いて、よく考えたらお前は悪くないってわかるはずだから。でも、もう今日は何も考えなくていいからな。」
「めちゃくちゃどうでもいいな。帰って飯食って寝ろ。話なら明日聞いてやる。」
「そっちのほうが楽しそうだし良いんじゃないか？迷ったら楽しそうな方選べよ、ちょっとくらい難しくても大丈夫だから。俺もいるし。」
「俺に何でも任せちゃ駄目だ、少しは自分で考えて決めなくちゃいけない。俺も見といてやるから……まぁ、そうだな。信頼してくれてるのはすごく嬉しいし、俺がお前のために何かできるってのも……まぁ、嬉しいけどさ。」
「名前を間違えられるって悲しい事だろ。だからさ、どんな難しい漢字でも読めるようになりたくて最近読書頑張ってるんだ。まあ難読漢字大体読めるけど、念には念を入れてってことだよ。……俺が言いたいこと、お前ならわかるよな？
そうだ。今から本読むから、少しでも寝たら遠慮なく叩き起こしてくれ。」
「今回のテスト、頑張ったんだな。俺が用無しになるのも近いかも……って……お前、肯定するなよ。……俺が勉強教えてやるって言っただろ。効率の良い覚え方とかあるから。お前は頑張らなくていいんだ」
「…………成長が早いの、嫌になるときがあるんだ。喜ばしいことのはずなんだけどな。手放しで喜べなくて…………………、………。…………もうちょっとだけ、兄ちゃんでいさせてくれないかなぁ……。」
「帰り道で迷ったときは焦ってたけど、コンビニ見つかって良かったな。まぁ俺が寄り道したせいで迷った気もするけど……、慰謝料やるから許せ。はい、
「ここから見る景色、凄く良いだろ。お前にこれを見せたかったんだ。まぁ前も迷ったから、どうやって辿り着けるか未だにわからないんだけどな。地図にも乗ってないし。……でも、また見に来れたら嬉しいって思う。忘れるなよ。」
「俺は、お前のこと信じてるからな。」
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作者名：クローンN | 作成日時：2023年8月22日 3時
