BeautifulWorld＊2＊

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(廉side)




朝はちょっと不安もあったけど、何人かで乗り物に乗って休むのを繰り返してたら

なんだかんだで夕方になった。



わがままを言えば、夜まで遊びたいところだけど岸くんは車椅子だし

俺もこんなんだしで、解散することにした。




岸「あっという間だったなぁー楽しかった！」

廉「最後にみんなでなんか乗って帰ろうや」

岸「みんなで？」




車椅子の岸くんは乗れる乗り物がなくて、最後まで何も乗れなかったから



岸くんにも、思い出を作ってもらいたくて大吾と遊園地の人に掛け合った。





廉「さっき、メリーゴーランドの係員さんに聞いたら補助がいれば乗っていいって言ってくれてん」

大「廉じゃ心配だから、海人と俺が岸くんのこと見とくから一緒に乗らん？」

岸「乗る！」





めっちゃキラキラした目で、キラキラしたメリーゴーランドに乗る岸くん



ジェットコースターでもないのに声を上げながら白馬に乗るながつ



岸くんと話しながら、大爆笑する大吾



岸くんを見ながらも外の景色をどこか寂しげに見る海人





廉「なぁ、海人。楽しかった？」

海「うん、楽しかったよ」

廉「楽しいって顔ちゃうやん」





海人に心配かけたのはホントのことだけど、これじゃみんなで遊園地に来た意味がない。




廉「笑えや！」



海人の頬をわざとつかんで上にあげると、すごい不器用な笑顔が出来上がった。




海人は無理矢理やけど、みんなの




この笑顔が見られてよかった。

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