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♪8♪ ページ8
大吾side
もう何回も来てるAの部屋に入ってさっそく練習開始
大「じゃあまず私はからやろか？ちょっと言ってみ？」
「あしぃはあ…」
大「わ！は、大きく口開けんねん、このくらいな？」
そう言いながら口を大きく開けると
笑い出したA
大「はぁー？こっち真剣にやってんねやけど！」
『やから余計に面白いねん！』
でも、やっぱり笑ってる顔が一番ええな
夜になるまで練習して
やっと私は耳が聞こえませんのとこまで聞けるだけの発声ができた
大「おぉ！良くなったやん！ちゃんと伝わんで？」
『ほんまに？やった！』
大「あんときより頑張っとるな」
『当たり前やろ？健人先輩と話せるんやで？』
なんて上機嫌なA
やっぱ俺なんか見えてへんねやろな
帰り際、玄関で引き止められた
大「じゃ、また明日な？」
『なぁ、大吾？』
大「なに？」
『告白…成功したらお祝いしてな？』
大「誰がお祝いなんかすんねん」
『あ、もうええわはよ帰って』
もうそんな悲しい顔せんでや
冗談も言えへんやん
大「うそうそ(笑)俺はAのこと応援しとるから。精一杯伝えてくんねんで？」
そう言うと頷いて
恥ずかしそうに笑った
俺にはまだAのこと本気にさせたことないもんな
俺じゃダメなんやろな
わかってても
心の中はぐちゃぐちゃになる
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作者名：時生
| 作成日時：2015年9月22日 18時
