虹がかかる空に＊6＊ (ページ24)

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大毅side

小瀧の頑張りの甲斐もあって、退院間近になった頃

やっとドラマが落ち着いてまたお見舞いに行けた

張ってある目標はあの日のまま

大「小瀧、目標どや？
毎日目に入るようにしたら、ほんまに叶うような気してきたやろ」

望「みんなに笑われてんけど、もしかして…聞いてない？」

大「え、聞いてへん！」

望「看護師さんにも、こんな応援の仕方された方は初めてです！って笑われたわ」

大「え、めっちゃ笑われてるやん」

この前よりも笑ってるし、ベッドには座れてるしとりあえず少し元気そうで安心する

大「わかった、じゃあ声出して応援しよ」

望「あかん、それも怒られる！しげにお願いあんねんけどさ」

大「なに、一億とかあげられへんで」

望「写真撮ってや」

大「ええけど、なんで？」

望「俺がここで一生懸命生きてた証を残すねん」

大「待って、お前めっちゃカッコつけてるけど……しぬんか？」

望「おい、んなわけないやろ！！病人やぞ！！」

大「元気になったなぁ…」

小瀧ご希望の写真を撮ると、いつものキラキラ笑顔で笑うからこんなパジャマ着てんのに

なんでこんなイケメンに映んねんって思うわ。

　

望「ほんまはしげとツーショットしたいけど無理やな」

大「退院してからやな、みんなで撮ろや」

望「そうやな！しげ、もう時間や」

大「もうそんなか、じゃまた来るわ」

望「うん、ありがとう」

ガラスの中で姿が見えなくなるまで手を振る小瀧

いつも俺らにひっついてたから寂しいんやろな

小瀧が戻ってくるまで、お預けの写真

早く7人で撮れる日を楽しみにしてんで。