虹がかかる空に＊4＊ (ページ7)

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淳太side

朝の光がカーテンからもれてる、俺の部屋の床に照史と崇裕が座ったまま寝てて

昨日の夜、めちゃくちゃ苦しかったことを思い出す

そもそも、苦しくない時の方があんまりないけどその中でもほんまに動かれへんくらい苦しかった

照「あ、淳太くんおはよう」

淳「おはようっ……っはぁ……はぁっ…」

崇「あー、おはよう！身体いった！！」

淳「座ってっ…寝るからっ…はぁはぁ…」

崇「いつのまにか寝てたわ」

崇裕のおかゆもまあまあ食べられたけどでもまだ、喋るのは苦しいな。

病気のせいでほぼ寝たきり、なんもできひん俺に何かあったらって、仕事中でも夜中でも駆けつけてくれる弟2人

ほんま、いい弟やと思うし愛を感じる。

照「苦しいのどう？」

淳「夜よりはっ…大丈夫っ…」

崇「これだけ食べて、薬飲んじゃおうか？」

照「汗かいてるから、体だけ拭いて着替えよ？」

淳「うんっ…はあっはぁっ」

大人になって、ますます病気は悪化してきてるけど2人にほんまに支えられてるし

弟がおらんかったら俺生きてられへんと思う

照「ベッド座るよ？」

俺の両手を両肩に乗せて、ゆっくりベッドに座る形にしてくれる照史

淳「んっ………」

寝たきり生活が長すぎてベッドに起きて座ってると寝てる時より苦しいし頭がグラグラして、目眩がする

その目眩をギュッと目をつぶって、過ぎ去るのを待つ

照「めまいするな、ちょっとこのままな」

見えてないけど、照史がずっと身体を支えててくれてるし声が聞こえて少し安心する

照「熱くない？」

淳「だいじょぶっ…気持ちいいっ…ありがとうっはぁっはぁっ…」

目眩が治るとあったかいタオルで丁寧に体を拭いて、パパッと新しい服を着せてくれる照史

座ってるだけでも辛いから、早く済むのは本当に助かる

介護とか医療系の仕事してないことが不思議なくらい照史も崇裕も手際がいいし

俺も2人にお世話になってもう長いもんな。