虹がかかる空に＊4＊ (ページ29)

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1大切な君②(はまかみ) ページ29

崇裕side

仕事終わりに、智洋の学校から話したいことがありますって電話があって

とりあえず学校に来てみたら空気感で分かる、担任の先生の困ったような声

智洋が中学生になってから学校呼び出されるの何回目やろ(笑)

「また智洋くんの服装のお話で、お忙しいのにお呼びたてしてすみません」

崇「はぁ…今日はそのお話ですか」

「去年もお話ししましたけど、学校での染髪とアクセサリーは禁止してます。
お父様の方で本人にお話していただけませんか？」

崇「あぁ、すみません私は見えていないのもですから」

「濵田さんの事情は分かっていますが、だからといって学校として良しとできません。
登校の際に必ずご確認お願いします」

崇「はぁ……そんなに悪いことですかね？
成績も悪くはないですし、部活はやってないですけど習ってるダンスは一生懸命真面目にやってますし」

「ただ、それだけじゃなく教師への態度もあまり良くなく…」

崇「あぁ、すみません！
もう反抗期真っ只中みたいになってまして…それはよく言っておきますので」

平謝りして、学校を出るともうだいぶ外が暗くなっていた

やっと思い出した、これで入学から2年で学校呼び出し10回目…いやどんな不良やねん(笑)

生まれつき弱視の俺には、オシャレとかよう分からんけど智洋は今オシャレに夢中らしくて

金髪から青髪、赤髪、色々髪色試したりピアス開けまくったり制服着崩したり

めっちゃ目立つ見た目してるらしい、俺には何にもわからんけど(笑)

そのまま反抗期に突入したから俺ともほとんど話さへんし、可愛かった智洋はどこへやら

俺にだって当たり強いんやから学校でも尖ってるんやろな、人に迷惑かけてないなら服装なんてどうでもええやんって毎回思ってるけど

まぁ、お年頃やなって見守るしかないねんけど。