1 ありのまま(弟組) ページ11
流星side
大「って事で、望のことよろしくな？」
智「ごめんな？仕事で急遽どうしても来てほしいって言われてな、明日帰ってくるやろ？」
流「ぉん…まぁええけど…」
大「望、めちゃくちゃ楽しみにしててんから流星頼むぞ！」
3ヶ月の大阪でドラマの撮影を無事に終えて、家に帰る前日の夜に兄弟から電話があった
望が、智洋と動物園に行くはずやったけど仕事で行けなくなって代わりに行ってほしいんやって(笑)
双子の兄の智洋は、その道ではそこそこ名も知れたダンサーやからこんな風に急に仕事に呼ばれることもある
1番上の大毅も、ハウスメーカーの営業担当やから土日は急に休まれへんし
ドラマ撮影が終わって、明日から休みに入る俺に白羽の矢が立ったってわけ(笑)
望は歳は俺の３個下やけど、生まれつき脳に障害があって一応知的障害のレベルだと中程度に入るらしい
あんまり会えてへんし、人見知りで環境変わるとパニックになりやすいしちょっと不安(笑)
流「俺3ヶ月会ってへんけど、大丈夫なんかな？」
智「大丈夫やって、望、眠い眠いって言いながら流星のドラマ見るんやって頑張って起きてたんやで？」
流「えっ、そうなん？」
智「見てても内容は全然分かってなかったけど、流星映ったらめちゃくちゃ喜んでたし」
流「まぁ、ラブサスペンスものやから望には難しいよな」
大「流星ほとんど家おらんのに望に無条件で愛されてんの、ほんまずるいわぁ…」
流「待って、大毅まだ嫌われてるん？」
大「おい、嫌われてへんわ！」
撮影で家におらんことの方が多い俺の代わりに、いつも家のことやってくれてる2人
望がパニックになったり、癇癪起こさんようにフォローし合ってるのほんますごいと思う
あ、大毅はよく「大毅はいい…」って拒否されてんねんけどな(笑)
望と出かけるとか経験なさすぎてめちゃくちゃ不安やけど
俺の力の見せ所、俺なりに頑張ろ(笑)
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作者名：時生
| 作成日時：2022年8月21日 1時
