Along with the smile with you～僕らが今歩く道 (ページ20)

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紫耀side

もう、ええわ……

どうせ元々、急に関西から来て前で踊ってた俺は東京のJrたちには嫌われてた存在

もうどうでもいい、なんて思われてもいい

お母さんが倒れた、こんなタイミングだからこそそう思ったのかもしれへんけど……

とにかく一刻も早く、お母さんの手術の成功を聞きたかった

紫「あ、ばあちゃん？お母さんの手術……」

「うん、とりあえず大丈夫みたい、手術も成功したって」

紫「よかったぁ………」

「紫耀も気をつけてね？」

電話を切ると、安心感から脚の力が抜けてずるずると床に座り込んだ

紫「はぁ……」

目の前がクラクラして、もうしばらくは立てそうもない

しばらくそうしてたら、誰かが俺の前に座った

「紫耀、大丈夫？」

紫「大丈夫、ちょっとクラっとしただけ……」

がしっとした手が優しく背中を摩ってくれてる……

「お前、なんか色々あるみたいだもんな」

ぼやっとした視界の中でようやく見えたその顔は、慎太郎だった

紫「慎ちゃん………」

東京に来てから、よく遊ぶようになった人の1人

慎「でも、あれは不味かったんじゃない？
Jrたちみんな、お前のこと軽蔑してた」

紫「うん……」

慎「紫耀、俺はお前らのことよくわかんないけど……辞めんなよ？

この仕事、もうどうでもいいって投げ出したりすんなよ？」

紫「なんでそんなこと……」

慎「さっきの紫耀の話、聞いてたらそんな気がして…」

紫「大丈夫、辞めるわけないじゃん」

思いっきり笑いながら、そう嘘をついた

嘘ばかりついて過ごす毎日も、辛いものだなと泣けてくる

でも、俺が離れれば廉も海人もきっと成長出来る

もう嫌われることにも慣れた

だから俺が今頑張るしかないんだ