Along with the smile with you～僕らが今歩く道 (ページ19)

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廉side

紫耀との事が引っかかったまま、休演日に大阪行きの新幹線に乗った

向こうでは１ヶ月、俺も出たことがある舞台を関西Jrの新キャストでやってる

久しぶりの松竹座の隅の方の席に座って観劇した

俺ら2人と、柊真がいなくなった松竹座をジーコと大吾と流星が引っ張ってて

それを後ろから優しく室くんが見ていた

一年前、俺らが抜けたばっかりの松竹座にはなかった団結感、大吾のエース感も演技力も増してて

自然と自分なにしてんねやろって、自分の不甲斐なさに泣きそうになった

大「あ、廉～！！帰んなや～」

廉「大吾……すごいよかったで！」

大「なんやねん、差し入れだけ置いて帰ろうとして」

廉「いや、邪魔したらあかんかなと思って」

大「何に恐縮してんねん(笑)
忙しいのに、ありがとうな？
テレビ見てんで、中継とかすごいやん！」

廉「あぁ、ありがとう」

大「あ、流星と康ちゃんにも会わんでええの？」

廉「ぉん、明日もあるし疲れてるやろからええわ」

大「なんや、廉らしくない(笑)」

廉「俺らしいか………俺も頑張らなな…じゃ…」

大「あ、廉！紫耀元気？」

廉「ぉん…」

大「そっか……よかった。
なんかあったら電話、してな？」

廉「え………」

大「なんかあったやろ？今日もずっと、元気ないし」

廉「そんなこと……」

大「話くらいは聞いたるから」

そう笑う大吾の笑顔にほっとして、ますます泣きそうになった

こんなに頑張ってる大吾や流星、ジーコがいるのに

俺ほんま、何してんねやろ…

何のために東京行ったんやろ…

合わせる顔もなくて、いつもは一番に行くリハ室にも楽屋にも行けなかった