天使のホスピタル (ページ19)

今日:27 hit、昨日:4 hit、合計:180,548 hit

帰ろうページ19

祟裕side

幸い抜けなかった点滴の確認をして、望の前に座る

祟裕「先生も、意地悪で言ってるんとちゃうねんで？

望に元気になってもらいたくて、一生懸命やねんで？」

望「うんっ……でもっ……でもっ……」

祟裕「でも？」

望「痛いこと……されんのっ……いややねんっ………」

目にいっぱい涙貯めながらそんなこと言うから俺も泣きそうやねんけど…

祟裕「せやんな、痛いの嫌やもんな」

望「なんでぇ……なんでのぞむは、痛いことされなあかんの？」

祟裕「望の体の中には、悪いもんが住んでんねん」

望「悪いもん？」

祟裕「せやで、やからちょっと痛いかもしれへんけど、その治療しなかったらもっと痛なってしまうかもしれへん

山下先生は、それを助けてくれてるねん」

望「でも、おうち……」

祟裕「病気と戦うのに、お家だとちょっと遠いから

望になんかあったら、山下先生とか俺とかがすぐに助けられるように病院で暮らすねん……望頭ええから分かるよな？」

望「ゔん………」

祟裕「お家、早う帰れるように頑張ろ？」

ポロポロ涙をこぼす望を抱っこして立ち上がると、もう寝そう……

山下「望、大丈夫そう？」

祟裕「はい、バッチリです…もう寝ました」

山下「よかった、よかった…ほんとに帰られたらどうしようかと思ってた」

ほら望、先生帰るとこやったのに私服で戻ってきて

山下先生も悪い先生ちゃうねんで(笑)