Beautiful World＊1＊

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(海人side)




制服姿で階段を降りてきた廉は、真っ先に洗面所に向かった




廉は毎日、たくさんの薬を決まった時間に飲んで体重を測って心臓になるべく負担をかけないようにたくさんの制約の中で生活してる。



毎日の体重測定は心臓にどれだけ負担がかかってるのか知るためだって紫耀くんから聞いたことがある。




紫「おはよ、どうだった？」

廉「大丈夫」




朝の廉は低血圧だからテンション低めで、ほとんど会話らしい会話はない



やっと食卓に座っても、ガツガツフレンチトーストを頬張る紫耀くんの隣でぼーっとしてる廉




紫「どした、食欲ない？」

廉「食べる………」




そう呟いて、とりあえずフレンチトーストを1口




海「どう、美味しい？」

廉「味薄すぎやろ…」

紫「文句言わないの、」



いつもは野菜炒め作ると、またこれかよ！とか言うのに今日はなんにも言わない…




野菜炒めを眺めてるだけだし。






紫「やっぱ体調悪い？」

廉「…なんでもええやん」

海「やっぱ不味かった？」

廉「いや…………ごめん海人、また今度作って、食べるから」





心配されるの嫌いだから紫耀くんには反発してるのに、僕には謝ってくる



やっぱり、廉は優しい。




今日学校大丈夫かな……

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