-36- ページ37
(海人side)
昼休みに廉のクラスの前に初めて行ったら
何も言わなくても大吾くんが出てきてくれた。
いつもなら絶対してないけど、廉はもう学校辞めるし
廉に怒られることはないと思ったら自然と足が向いてた。
大「海人！廉のお見舞い行けなくてごめんな？」
海「いや、全然大丈夫」
大「廉、体調どんな感じ？」
大吾くんに何かを感じ取られてしまうと分かってても
次の言葉に詰まってしまった。
大「やっぱりか…」
海「やっぱり？」
大「あいつ、いつも入院したら暇やって毎日LINEしてくるんやけど
今回全然LINEもないし、相当悪いんやなと思って」
海「そっか……」
大「夏休み入ったら絶対行くな？」
海「うん、ありがとう」
大吾くんは、小学生の頃から廉と仲良くしてくれた唯一の友達
廉が意地になって高校受験したのも、大吾くんと同じ高校に行きたいって思ったのもあった思う
だからこそ、大吾くんは鋭い。
大「教室の前まで来たの初めてやんな？廉知ったら嫌がるで？なんか用あった？」
海「あの……これ、担任の先生に渡してくれる？」
大「うん、ええけど……」
そしてきっと、このタイミングで僕がここに来たことをとても不審がってる。
海「廉ね、辞めるの……この高校。
先生にも早く決めてって言われてたみたいで」
大「じゃあやっぱり転校か……廉に許可なく俺に言ってええの？」
海「うん、いいの！大吾くん親友だし、これ中身は退学届！」
大「可愛い顔して、暴露話ばっかやな…」
苦笑いの大吾くんだけど、
いつも廉の隣にいてくれた大吾くんは知る権利がある。
海「あと………これは大吾くんにだけ伝えとくね。
廉、あんまり長くないかもしれない。」
大「え、長くないって………」
そこまで言ったところで、通りかかった3年生が話しかけてきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 353人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たま - 続き楽しみにしています(^^) (2018年9月21日 23時) (
レス) id: b6be2379b4 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬連(プロフ) - 涙腺崩壊しました。 (2018年9月17日 21時) (レス) id: b09e7b2b30 (このIDを非表示/違反報告)
奈ちゃん - とても読みやすかった (2018年8月8日 0時) (レス) id: 15aa1ef4b9 (このIDを非表示/違反報告)
まなか - 毎回楽しみに読ませていただいています。三兄弟の関係性がとっても好きです。続きを楽しみにしています。 (2018年8月2日 1時) (レス) id: b97bd57054 (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - 丁寧に書かれており、とても読み応えのあるお話で、毎回更新を楽しみにしています。これからも頑張ってください！ (2018年7月25日 7時) (レス) id: 6d17b4bef7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時生
| 作成日時：2018年7月9日 0時
