検索窓
今日:4 hit、昨日:23 hit、合計:54,978 hit

28 ページ28

「ねえ」




「なに?」




固く抱きしめてた腕を緩めた隙に、私は言った。




「ちゅーしたい。」





「はぁっ!!!!!」





としみつは予想以上に大きな声をあげて狼狽し、目を泳がせた。
顔も目も真っ赤でかわいいなと思った。こういうところが好きだなとも。





「ねーえー。」




「…風邪うつるやん。」




「元々私の風邪だから大丈夫だよ。」




「風邪うつしたくないからだめ。」




そう言ったとしみつの両頬に手をあてて私はキスをした。
触れるだけ、でもすごく心地よい。





「これでうつっちゃっ」




言い切らないうちにとしみつが私のことを押し倒した。
目は真剣でキラキラしてる。
さっきまで私の腰に回されていた右手が、私の左手を捕まえて握った。
ついた肘がベッドに沈んでギシッと鳴った。





「あかねさ、俺が男だってこと忘れてるでしょ。」




「そんなことないよ…」




「ほんと?」




そう言ってにやっと笑うとゆっくり顔を近づけた。
視線に射抜かれて私は一つも動けなかった。
思わず目を瞑ったと同時にとしみつの唇が私の目の下に触れた。
そのまま触れるか触れないかの位置を保ったまま、頬を経由し唇に触れた。
そして離れた。





「ばかやらしい顔しとるわ。」




「…うるさい」




嬉しそうにとしみつは笑って、完璧に形成逆転した私は照れながら言い返すことしかできなかった。

29→←27


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミキ(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。初めてなので拙いところたくさんあると思いますし更新頻度もまちまちかと思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年8月10日 8時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 初コメ失礼します。としみつさん好きなので、こうして新しく作品が生まれることを嬉しく思います( ´艸`)ミキさんがテンポよく更新してくださるので、毎日この作品を読むことを楽しみに過ごしてます…元気の源です( ´ω` )続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年8月10日 3時) (レス) id: f85b939213 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - んさん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。これからもよろしくお願いします。 (2017年8月7日 13時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
- 頑張ってください! (2017年8月4日 9時) (レス) id: b16c47b63c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミキ | 作成日時:2017年7月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。