検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:54,951 hit

2 ページ2

キャリーバックをゴロゴロ転がしながらやっとのことでたどり着いた頃には、既に日も落ちかけていた。
とりあえず中へ入ると、カビとホコリの匂いと蒸し暑い空気が襲い掛かってくる。
とりあえず2階の窓を開け、屋上への通路の扉も開けようと、上に上がったときだった。




「あら。さっきのお姉さん」



「あ、どうも…」




となりの家の屋上では、さっきのお兄さんたちがバーベキューをしていた。





「だれ?てつやの知り合い?」




ぱっと見座ってるのに立ってると思うくらい背の高そうなお兄さんが声をかけてきた。




「さっき駅前であったんだよね」




「そうなんだ。俺、りょうっていいます。お姉さんは?」




「私、あかねって言います」




ナンパ慣れしてそうなお兄さん(りょうさん)に流されて名乗った途端、さっきのキャップのお兄さんが缶ビール片手にこっちに来た。




「あかね?もしかして山田あかね?覚えてないかな?俺、ゆめまるっていうんだけど」



途端に既視感の理由がわかった。
よく祖母の家に来るたび一緒に遊んでたゆめまるだ。






「え、ゆめまる!?何年ぶりだろうね!久しぶり!」




「全然喫煙所のとき気付かんかったわ!ほんと久しぶりだね!」




二人で柵に近付いてひとしきり盛り上がっていると後ろから声がした。



「あかねちゃんもこっち来て、一緒にバーベキューしようよ。あ、俺てつやって言います。」





「おいでよ、ね、ざわくん?」





「うん。あかねちゃんが嫌じゃなければ。」





ざわくんと呼ばれたメガネのお兄さんもそう言ってくれる。




「え、いいんですか?」





「もちろん。早くしないとわきの下から脛毛生やすよ?」




なぜか上裸のお兄さんもそう言ってくれたのでお言葉に甘えることにした。
というかわきの下から脛毛生やしたらそれはもうわき毛なのでは…




そんなことを考えながら、私は柵の一部を外すと隣の家へ飛び移った。

3→←1


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミキ(プロフ) - 雪乃さん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。初めてなので拙いところたくさんあると思いますし更新頻度もまちまちかと思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2017年8月10日 8時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 初コメ失礼します。としみつさん好きなので、こうして新しく作品が生まれることを嬉しく思います( ´艸`)ミキさんがテンポよく更新してくださるので、毎日この作品を読むことを楽しみに過ごしてます…元気の源です( ´ω` )続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年8月10日 3時) (レス) id: f85b939213 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - んさん» ありがとうございます。ぼちぼちやっていこうと思います。これからもよろしくお願いします。 (2017年8月7日 13時) (レス) id: ec159f3992 (このIDを非表示/違反報告)
- 頑張ってください! (2017年8月4日 9時) (レス) id: b16c47b63c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミキ | 作成日時:2017年7月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。