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様子が変 ページ9
碧「…。」
今、屋上でサボり中←
私は何してもいいんだよ、気にしないで
碧「なんで…少し胸が痛いんだろう。」
そう呟きながら、胸の真ん中に手を置く
もしかしたら、心臓病かもしれない
お母さんと佳穂は病気で死んだ
だったら、私もかかっていておかしくない
碧「だけど…。」
いつもそれは、千鶴と龍が一緒にいるときや
昔の話や、二人が手を繋いでるところ
それだけに痛くなる
いや、本当に【それだけ】と思ってるの？
碧「医学なんか、興味無い。」
ガチャ
龍「あ、やっぱり居たんだ。」
と、言葉に合わない無表情で言う
とにかく、座りなよという意味で隣を手で叩く
すると伝わったのか、隣に座った
碧「何か用？」
龍「…家族の話してくれてありがとな。」
こっちに向かず、前を見て話す
碧「ありがとって？」
龍「黒井((「白石ね。」あれ、そうだっけ。」
名前を覚えられないのが欠点だ
龍「だって、アンタ自分の話しないから。」
覚えられないから変えたな…
てか、覚えられないのかな…短いよね
龍「いつも千鶴たちの話を聞いて
家族のこと話してると、アンタは微笑ましそうに…懐かしい顔して聞いてた。」
碧「…そう、ね。」
だから、と言ってこっちを向いた
切れ長な黒い瞳…
龍「ありがと。」
そう言い、口角を上げた
ドクンッ
またあのときとは違う、痛みが来た
龍「じゃあな、あ、ピン呼んでた。」
碧「…ふーん、めんどくさ。」
その痛みを紛らすため、いつもみたいに
龍と接した
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作者名：暁の雨 | 作成日時：2016年5月26日 23時
